大臣談話・大臣記者会見要旨

北川副大臣・井上副大臣就任会見録(平成25年9月30日(月) 23:00 ~ 23:12 於:環境省25階クラブ会見室)

1.発言要旨

(北川副大臣)
皆さん改めまして遅くまでお仕事ご苦労様です。また、こんばんは。環境副大臣を拝命いたしました北川知克でございます。今後とも環境行政につきましては、石原大臣、井上副大臣はじめ、両政務官また環境省の皆さんと力を合わせて諸問題に取り組んでいきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げまして、冒頭のご挨拶とさせていただきます。

(井上副大臣)
 遅くまでありがとうございます。9ヶ月間ではありましたけれども、大変皆さんにもお世話になりました。そして、引き続き留任ということでありますから、今後とも色々課題がたくさんありますので、しっかり頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(問)幹事社の読売新聞寺垣です。よろしくお願いします。
 北川副大臣、就任早速プレCOPに行かれると伺っていますけれども、これまで部会長として温暖化の削減目標ですね、党内をかなり取り纏められたと思いますが、これからCOPに向けて政務としてどのように取りまとめていこうと思っていらっしゃるかお聞かせください。
(北川副大臣)プレCOPにつきましては、今、私も副大臣就任したばかりでありますので、派遣については内閣官房の許可が要りますので、今、官邸のほうにそのお願いをしているということを聞いております。まあ、事情が許せば是非行きたいと思っておりますし、お話がありましたように、党のほうでも春から議論をして、この9月に地球温暖化に対しての提言ということをまとめさせていただきました。その内容に沿って、是非日本政府もこれからの地球温暖化対策に取り組んでいただきたいという思いと同時に、世界の国に向けてある程度の目処の見える方針を是非示していければなあと思っております。
(問)井上副大臣留任ということですけれども、これから中間貯蔵とかですね、かなり厳しい局面を迎えて政治的な判断をしなきゃいけないという時もくると思うんですが、改めてどのように取り組んでいかれるかご決意をお願いします。
(答)そうですね、先ほどもちょっと下の挨拶で申し上げましたけれども、そういう意味では9ヶ月間ですね、一定の進歩、成果があったというふうに思っています。他方でまだまだ課題はこれからですから、それを引き続き取り組んでいかなければいけないということ。しかし、今までやってきたようにですね、やはり地元の意向というものを最大限尊重して、しっかり手順を踏みながら、丁寧に対応し、しかし他方で一刻も早く成果を出していこうということで頑張っていきたいと思います。

(問)朝日新聞の中村と申します。よろしくお願いします。
井上副大臣にお伺いしたいのですが、数少ない再任のうちの一人だと思いますけれども、その受け止めというかですね、今ちょっとお話がありましたけれども、再任されてどのように改めて取り組んでいくかもう一度お聞かせいただきたいんですけども。
(井上副大臣)実は私はですね、自ら希望いたしまして是非引き続き取り組ませてもらいたいとお願いをして、そして再任をしてもらったという経緯もあります。ですから、この今やっている仕事というものを引き続き前に進めるようにと、そして、やはり、成果を出さなければ仕方ないですから、その成果を出せるように取り組んでいきたいと思っています。
(問)具体的にはどの部分、今日も朝からPM2.5の会議にご出席されましたし、中間貯蔵とか除染等いろいろご担当があるんですけれども、どの部分を一番。
(井上副大臣)いろんな課題はありますけれどもね、やっぱりそれぞれ重要だというふうに思っています。ただそれぞれの課題ともですね、簡単に今日明日解決できるというような課題ではありませんから、やはりそれぞれにそれぞれの進歩をつかみ取っていくということしかないと思ってるんですね。あと、もう一つあわせて申し上げればですね、やはり私はこの9ヶ月間とりわけ仕事の中心が福島の関係が多かったものですから、福島に毎週のように通わせていただいて、そして地元の方々といろんなやりとりをしながら進めてまいりました。やはり、福島と国との信頼関係をつないでいくというのが非常に大事だと思っていまして、それが無いことには、なかなか進まないと思っております。国の担当者がころころ変わるということになりますと、その信頼関係を築くのも難しいと思いますので、そういう意味でも留任はありがたいと思っています。ですから、この今まで9ヶ月間築いてきた信頼関係を活かして、なお一層ですね、被災地に寄り添った形で施策を進めていきたいと考えております。

(問)すみません。朝日新聞の神田ですけれど、北川副大臣、先程の削減目標の見直しなのですけれど、政府内でも、今まだ考え方にちょっと隔たりがあると思うんですが、そのあたりはどのように詰めていくおつもりでしょうか。
(北川副大臣)政府内においても今後の大きな課題だと思いますし、12月にならなければ、日本のエネルギー戦略と言いますか、その方向が定まらない中でありますし、今の時点ではっきり何パーセントと言えない状況もありますので。これから若干時間がかかるかもわかりませんが、国民の皆さん方に是非今の我が国のエネルギー事情とかですね、この異常気象の中における温暖化とか、もう一度再認識をしていただく事が重要であると思います。また、先程話がありましたとおり、明後日からのプレCOPに行きましたら、各国に今の日本の状況というものをきちっと説明して理解を求めていく上において、日本の国では、3%しか二酸化炭素を排出していないという、いろいろな意見もありますけれど、やはり、そうではなくて、日本の国が世界の中で、環境先進国として、この温暖化問題に積極的に今後も取り組んでいくということのメッセージが必要なんじゃないかなと思っておりますので、そういう一つの役割を是非、果たしていきたいと思っています。

(問)日経新聞の浅沼です。お二方にお伺いしたいのですけれど、今回改めて就任されて、最低限これはやりたいなという抱負がありましたら、教えてください。
(北川副大臣)今、申し上げましたようにあらゆる場を通じて、この温暖化の問題、そして、種の保存というか生物多様性の問題もありますし、私は、いつも常々言っているのは、地球という、一つの生命体の中で暮らす我々人間も含めて、同じこの生命体として共有しているところが多くあると思います。そういう意味での生態系の保存とか、そういう自然環境へ取り組んでいく、そのためには、小さい時からの環境教育、このことが重要であることをずっと私は言って参りましたし、幸い来年、ESDという環境のための教育の10年という会議が日本で開かれますので、それに向けて環境教育。環境教育というのは突き詰めていけば、我々一人一人の意識の改革というのが必要になりますので、そういう点に取り組んで、是非、子ども達に向けても、そういう場を設けていきたいというのが、やりたい仕事の一つであります。
(井上副大臣)私の方は、抱えている課題も困難なもの、そして、ある程度時間が係るものが多いというのが現実です。しかし、そういった課題を終了させる、完了させるところまで、もし行かないとしても、道筋をしっかりつけたいと思います。今、被災者の方をはじめ、住民の方々が、やっぱり、ちょっとまだどうなるかわからないという事に不安を抱きながら生活していることが。多くあると思っていますので、「あっ、これなら安心だ」とあるいは、「あっ、こういう風になるんだ」ということで安心していただけるように一定の道筋を付けていくというのが、大きな課題だと思っています。
(北川副大臣)それぞれ、担当は決められていますけれど、お互いに協力しあって、補うところは補いながら、それぞれ力を合わせてやっていきたいと思っておりますので、宜しくお願いいたします。それには、発信をしていただく皆さんの協力も必要ですので、部会長の時から言っておりますが、宜しくお願いいたします。