大臣談話・大臣記者会見要旨

北川副大臣・浮島大臣政務官記者会見録(平成25年12月12日(木)15:05 ~ 15:17 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)今日は、私のほうから2点御報告をさせていただきます。皆様方には、いつも御苦労様です。先日、私のほうはLCCM住宅視察、いわゆるライフサイクルカーボンマイナス住宅、これを視察をさせていただきました。茨城にありますつくばの建築研究所、ここにまいりまして、太陽光発電などの再エネの導入、また、自然の光や風力、こういうものを積極的に活用した省CO2対策の住宅でありまして、温暖化防止においてやはり我々の普段の生活、住宅、こういうものの占める割合が非常に多いものですから、まず住宅からこのCO2の削減をしていこうという取り組みをされているところでありますので、そちらのほうの視察をさせていただきました。先進的な取り組みでありまして、ああいう家が実際建築もされて実証されている訳でありますので、一度は住んでみたいなという気持ちにならせていただきました。いずれにしろ、このような住宅、また環境省においても低炭素住宅の税制優遇ということもこれまで行ってきましたので、低炭素ライフスタイルの推進に向けた対策を今後とも進めてきたいという考えでおります。
 次に、12月10日に官邸のほうで開かれました農林水産業・地域の活力創造本部に出席をいたしました。今回、政府一体となって、「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」を実現する、「農林水産業・地域の活力創造プラン」が取りまとめられました。それにつきまして私どもの意見も申し上げながら今後の農林水産業、また地域の活力を生み出していくことが大事だと思っております。環境省関連としては御承知のように、バイオマス資源の活用、里地里山保全、エコツーリズムの推進、そして鳥獣被害対策などの施策が盛り込まれております。特に、来年法改正になると思いますが、この鳥獣被害につきましては、農林水産業関係の方々から大変被害も大きいという話も昨今たくさん来ておりますので、農林水産省と協力をしながら法改正も含めてこの問題に我々、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 以上この2点と、今日、午前中からエコプロダクツ展ということで、ビッグサイトで今日と明日やっておられますので、私は明日も出席をいたしますが、今日、表彰式と会場の視察をさせていただきました。各企業や自治体、また、大学、そしてNPO、NGOの方々、様々な取り組みをしていただいておりまして、環境に対する意識の深さを改めて再認識させていただきました。特に私は7年前に政務官の時に第3回目に出席をさせていただいたのですが、7年経って今回特に目に付いたのが、小学校、中学校、高等学校、こういう子ども達から学生の方々の社会見学というので、たくさんの子ども達が出席をされておられましたので、子どもの時から環境という意識を持っていただく上においても、今回のエコプロダクツのこの催しというのは非常に有意義だなと改めて感じさせていただきました。以上3点御報告をさせていただきます。

2.質疑応答

(問)幹事社の時事通信の村山です。2点お伺いします。来年度の税制改正と予算編成についてそれぞれ1点づつなのですが。まず税制改正、今日与党のほうで大綱が決まると思いますが、環境省関係の要望事項はどのような見込みかというのを教えていただきたいというのがまず1点です。予算編成なのですが、来年度の、今現在の事項要求となっています、中間貯蔵施設の関連の整備費用については現在調整状況はどのようになっているか。以上2点教えていただければと思います。お願いします。
(副大臣)税制については、私のほうからお答えさせていただきます。先程、党のほうで与党の今回の税制改正大綱がまとまったという御報告をいただきました。環境関係につきましては、今回特に大きな課題になっておりました自動車税制の中で、我々のグリーン税制につきましては、特に重量税においては公害被害の方々への補償という枠もありますので、これをしっかりと残していただいたということでありますので有り難いなというように思いました。また、取得税などにつきましても、自動車関連におけるグリーン税制というのは様々な形で深掘りをしていただくような方向でありますので、これについても非常に有り難いと思っております。また、温暖化対策税につきましては、今年の1月に私も部会長の時、4部会長で取りまとめをさせていただいた中で、新たな森林吸収源の話もありましたが、温対税についてはやはり3年間きちんと従来の方法でこの税が根付くようにという方向付けと同時に、森林対策については新たに検討チームといいますか、そういうものを作って今後議論をしていくという方向性が出されたように聞きましたので、ある意味良かったなと思っておりますし、温対税についてはこれからも省エネ、そして再エネ、こういうものについて活用をしていきたいと思っております。以上です。
(政務官)中間貯蔵貯蔵施設についての御質問がございましたけれども、夏の概算要求では事項要求をいたしていたところでございます。今現在はその所要額を検討中でありまして、まだ決定したという事実は無いのですけれども、今検討しているところでございます。

(問)読売新聞の寺垣です。水俣病の総合的検討の具体化なのですけれども、今日も熊本県知事が次官のところに来られて、ちょっと環境省との協議で溝が縮まっていないというようなお話をされていたのですが、知事はこないだの裁決の結果を踏まえて、というのをすごく意識されているのですけれども、熊本県の件をどのように取りこんでいこうと思っていらっしゃるのか、そのあたりの考えをお聞かせ下さい。
(副大臣)今日、知事が次官のところに来られたということでありますが、知事としてもこの問題にやはり真摯に取り組んでおられる証左であり、先日来からの議会での発言もあったと思いますし、そういう中で今日環境省に来られて、今事務方で検討している総合的対策のこの部分について、より真摯な意見交換をしていく必要性があると思っております。今回の知事がどういう意見を次官のほうに言われたのかは私は承知をしておりませんが、いずれにしてもかなり煮詰まってきている中で、知事としての意見を今日は言ってこられたのだと認識をしておりまして、その意見を受けながら環境省としても真摯に取り組んでいかなければならないと考えております。
(問)溝が縮まらないというその点の認識については、環境省としてはいかがでしょうか。
(答)我々とすれば、かなり煮詰まってきているので、相当縮まってきて最終的な段階に来ているなという思いはあったのですが、先日の行政不服ですか、あちらの判断等もあり、知事も議会との議論の中で、真摯に取り組む中で、知事としての思いを今日は言ってこられたと思っておりますので、溝が中々埋まらないというところについては、私はだいぶ縮まってきたという認識ですが。また、次官のほうに今日どういう意見を言ってこられたかということを聞いて、今後、私もまた考えをまとめたいなと思っています。

(問)すみません。そうすると、具体化の作業はどんどん進んでいて、煮詰まっていたということですが、では、その早急に出すとされていた具体化というのもしばらく延びそうだというようなお考えなのでしょうか。
(答)事務方が進めてきた内容と、知事が今日言ってこられた知事御自身の御意見というのをもう1回精査した中で、どういう方向になるかというのは、今後のまた課題だと思いますけれども。