大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年1月25日(金)11:04~11:08  於:(衆)本会議場中庭側廊下)

1.発言要旨

 おはようございます。私のほうからは、今日トピックスが二つありますので、まず御紹介いたします。
 閣議後に開催された第3回日本経済再生本部において、総理から、「環境大臣と関係大臣が協力して11月のCOP19までに25%削減目標をゼロベースで見直すとともに、技術で世界に貢献していく、攻めの地球温暖化外交戦略を組み立てること」との指示をいただきました。総理の指示を受けて、温室効果ガスの25%削減目標を見直し、新たな目標を含む排出削減の計画と、外交戦略の策定に向けた検討を進めていきます。具体的な検討の進め方については、関係大臣とも調整していきたいと思います。
 それともう1点。一月ごとに御紹介していますが、復興・復旧の大前提となる災害廃棄物の処理について、自民党にも、地方議会に積極的に働きかけるなど、与野党を超えた協力をいただき、これまでも推進が図られてきたと承知しています。政権交代後も、自民党東日本大震災復興加速化本部にて本格的な検討が行われており、災害廃棄物の処理について強く御指導いただいているところです。
 今般、環境省では、昨年12月末の処理の進捗状況と、これを踏まえた今後の加速化の取組について発表することとしました。詳細は事務方のブリーフを聞いていただきたいと思いますが、災害廃棄物の処理率は、昨年末で岩手県・宮城県でおよそ46%、可燃物・木くずの大部分の処理先の目途がつき、一部では処理が完了する予定の前倒しを目指せる状況となりました。今後も、政府・与党が一丸となって取組を進め、災害廃棄物の処理を推進していきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)代表カメラ、テレビ朝日です。一問お伺いします。
 今のお話の中で、総理から指示のありました25%削減目標の見直しですが、これは今後どのような場で検討されるお考えでしょうか。
(答)地球温暖化対策推進本部の下で検討を進めていくことになります。総理の指示がCOP19までにということですし、COP3の京都議定書が年度末で切れますので、それと前後して結論を得るべく努力していきます。しかし残念ながら、原発の稼働がどうなるか分からない状態では、すぐに具体的な数字が出てくるには至らないのではないかと認識しています。