大気環境・自動車対策
工業塗装における揮発性有機化合物(VOC)排出抑制対策の紹介動画について
1.動画作成の経緯
大気環境は改善傾向にあるものの、光化学オキシダントの環境基準達成率は極めて低く、注意報等も多くの地方公共団体で発令され、健康被害の報告もあります。光化学オキシダントの原因には様々なものがありますが、揮発性有機化合物(VOC(volatile organic compounds))も、その一つです。VOCは、揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物の総称であり、トルエン、キシレンなど多種多様な化学物質が含まれます。発生源は多様で、塗料からの揮発の寄与が一番大きく全体の約4割を占めます。
このVOCについて、大気汚染防止法(昭和43年法律第97号)においては、排出規制を行っているほか、事業者の自主的取組により排出抑制を行うこととされています。
環境省では、こうした排出抑制の自主的取組を促進するため、工業塗装に携わる中小のVOC排出事業者向けに、現場で実施可能なVOC対策に係る啓発用動画「工業塗装で取り組むVOC削減 -日常作業の見直しや塗着効率向上でVOC削減を!-」を作成しました。
2.動画の概要
この動画は、工業塗装における、日常作業の見直しと塗着効率の向上によるVOC削減方法を紹介しています。
また、塗装作業に従事する方に活用いただけるように、塗装工程のうち、特に汎用的に用いられるスプレーガンを用いた塗装を取り上げました。
なお、動画の作成に当たっては、日本塗装機械工業会、日本工業塗装協同組合連合会、(地独)東京都立産業技術研究センター等の御協力を頂きました。
[動画の公開場所]https://youtu.be/k73CcyJXUzc
動画の内容
項目 |
主な内容 |
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工業塗装とVOC |
塗装の目的、VOCによる環境影響 塗装工程におけるVOC対策の必要性 |
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塗装工程におけるVOC削減方法 |
日常作業編 |
塗料等の保管方法の見直し、こぼれ防止、洗浄作業の見直し、調合の見直し |
塗着効率編 |
塗着効率を向上させる4つのポイント ➜スプレー角度、パターン幅、霧化エア圧、スプレー距離 スプレーガンのメンテナンス、塗装ブースの風速、低VOC塗料への転換 |
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VOC削減のメリット |
周辺環境対策や大気汚染対策、従業員の健康面確保、コスト削減、SDGs達成に貢献 |