報道発表資料
国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)総会が、東京(池袋)で4月23日(月)~24日(火)に開催されます。総会では、「国際サンゴ礁年2008」の活動計画、サンゴ礁と気候変動、サンゴ礁の海洋保護区のネットワークなどが議論される予定です。
1.概要
「国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)」は、平成6年(1994年)に日米豪仏等(8か国)により開始された、サンゴ礁の保全を目的とした国際協力の枠組であり、現在、44か国・40機関が参加。
事務局は参加国が持ち回りで担うことになっており、平成17年7月から我が国とパラオ共和国が共同で事務局を務めている(本年6月まで)。
今まで、年に1回程度総会を開催しており、今回が日本―パラオ共同事務局としての3回目の総会(前回は平成18年10月22日~23日にメキシコで開催)。
2.開催日時
平成19年4月23日(月)9:00~24日(火)18:00
3.開催場所
ホテルメトロポリタン(池袋) 4F「桜」
4.主要な議題
- (1)「国際サンゴ礁年2008」の活動計画
- 「国際サンゴ礁年2008」について、各国の準備状況の発表や、統一ロゴの決定、活動計画の決定が行われる予定。
- (2)サンゴ礁における海洋保護区のネットワーク
- サンゴ礁における海洋保護区のネットワーク構築に向けた取組について議論が行われる予定。
*海洋保護区のネットワークとは、「保護区の適切な配置」、「管理の充実」、「データベース等を通じた情報の整備・共有」等により、生態系の効果的な保全を達成しようという取組。 - (3)サンゴ礁と気候変動
- 昨年10月の「国際熱帯海洋生態系管理シンポジウム(ITMEMS)」において採択された「サンゴ礁と気候変動に関する声明」及び4月6日に発表されたIPCC第二作業部会の報告等を踏まえ、海水温の上昇がサンゴ礁にあたえる影響やそれへの対応策等について議論が行われる予定。
- (4)海洋の酸性化
- サンゴ礁に悪影響を与えると言われている、気候変動に起因する海洋の酸性化がサンゴ礁に及ぼす影響について議論が行われる予定。
- (5)マングローブ
- サンゴ礁に関連が深い生態系であるマングローブについて、国際熱帯木材機関(本部:横浜)及び国際マングローブ生態系協会(本部:那覇)の取組が報告され、ICRIとしてマングローブ保全にどのように取り組むべきかについて議論が行われる予定。なお、ICRIにおいてマングローブの保全について議論されるのは初めて。
5.取材
当日の取材は自由です(取材用に10席程度を準備します)。テレビカメラは冒頭(23日9:00~9:30まで)のみでお願いします。
6.その他
総会前日の4月22日(日)には、立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区)において、総会の開会式も兼ねた「国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)総会開催記念公開シンポジウム サンゴ礁保全のためのパートナーシップ~国際サンゴ礁年に向けて~」が開催される。
当シンポジウムでは、若林正俊 環境大臣、エルブエル・サダン パラオ共和国財務大臣、小池百合子 内閣総理大臣補佐官の挨拶に引き続き、サンゴ礁の保全・再生を目的としたNPO「アクアプラネット」を主宰する女優・田中律子(たなか・りつこ)氏の特別講演、サンゴ礁の価値や現状とその保全のための様々な取組事例の報告、並びに、アメリカ、オーストラリア、パラオ、日本における多様な主体が連携して取り組んでいるサンゴ礁保全活動をテーマとしたパネルディスカッションが行われる予定。
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
TEL:03-5521-8273
課長:渡邉 綱男(内線 6430)
課長補佐:谷川 潔(内線 6491)
担当:高橋 啓介(内線 6433)