報道発表資料
国立公園等の現地管理体制を強化するため、保護地域内のパトロール、調査、利用者指導、自然解説や地域のボランティアとの連絡調整などの業務を担うアクティブ・レンジャー(自然保護官補佐)を平成17年度から本格的に導入します。
知床・奄美両地区における2名の試行に続き、今年度は全国で60名程度を採用し、国立公園や野生生物の重要な生息地など、全国47地区に配置する予定です。
4月6日から全国11ヶ所の自然保護事務所単位に募集を始め、現地の自然保護官の補佐役として活躍が期待できる方を選考した上で6月1日から全国に配置します。
知床・奄美両地区における2名の試行に続き、今年度は全国で60名程度を採用し、国立公園や野生生物の重要な生息地など、全国47地区に配置する予定です。
4月6日から全国11ヶ所の自然保護事務所単位に募集を始め、現地の自然保護官の補佐役として活躍が期待できる方を選考した上で6月1日から全国に配置します。
- 配置計画
今年度は次の3つのテーマに重点を置いてアクティブ・レンジャーを配置します。
(1) 世界自然遺産地域の保全強化 ○ねらい : 世界自然遺産地域または推薦地の保全管理水準を向上させる。 ○対象地 : 「知床」、「白神山地」、「屋久島」 (例) 「知床」では、研究者とのネットワークのもとに陸から海にわたって野生生物の調査・モニタリングを実施することや、知床岬・山岳部等の原生的自然の保全のために利用状況の調査・監視、利用者の指導などを行う。また、ビジターセンターを拠点とした自然解説活動など、知床にふさわしいエコツーリズムの推進にあたる。 (2) 広大な山岳部・海岸部の保全強化 ○ねらい : 山岳部や海岸部など、日常的な管理の中では十分な目が行き届きにくい、広範囲にわたる国立公園地域の保全管理水準を向上させる。 ○対象地 : 「大雪山」、「日光・尾瀬」、「富士山」、「中部山岳」、「大台・大峰」、「瀬戸内海」など (例) 「中部山岳」では、広大な山岳地域の現状把握と管理の徹底をめざして、登山道の定期的なパトロールや「歩道カルテ」(路線ごとに登山道の浸食や植生荒廃状況、外来生物の侵入状況、火山ガス危険地域等を記載)の作成にあたる。また、山小屋等の事業者から利用動向などの情報を収集する。 (例) 「瀬戸内海」では、「海岸線3,000キロ踏査モニタリング作戦」というテーマを掲げ、市民団体や研究者の協力も得ながら、島嶼部も含めて海岸線の形態、風景、植生・動植物、漂着ゴミ、利用状況などを把握し、瀬戸内海の保全・再生に役立てる。 (3) 希少種生息地・湿地の保全強化 ○ねらい : 希少種の生息地や多様な生物の生息する湿地・湖沼・干潟において、希少種の保護対策、外来生物の防除、生物・生態系のデータ収集と普及啓発活動などを行い、野生生物の重要生息地の保全を強化する。 ○対象地 : 「釧路」、「藤前干潟」、「中海・宍道湖」、「対馬」、「奄美」、「西表」など (例) 「奄美」では、今後本格化するマングース防除事業の現場指導や、アマミノクロウサギ、アマミヤマシギ等の希少種の調査・モニタリング、生息地のパトロール、傷病個体の保護、地域住民への普及啓発、環境学習の支援などを行う。 - 採用の方法とスケジュール
(1) 身分:環境省の非常勤の国家公務員として採用する。 (2) 募集の方法 - 公募により全国から広く募集する。環境省ホームページやハローワークによるほか大学、市民団体などにも呼びかける。
- 応募は、別表の11地区の自然保護事務所単位に行うものとし、勤務を希望する自然保護事務所宛に、その事務所の管内の希望勤務地区(第3希望まで)を記入して応募する。(応募期間:4月6日~4月22日)
(3) 選考の方法 - 履歴や小論文による書類審査(一次選考)及び面接(二次選考)により選考する。
(選考期間:4月下旬~5月中旬) - 「専門的な知見」、「野外での活動経験」、「現地業務を行う体力や熱意」を持ち、対象地区の自然保護官の補佐役として最も活躍が期待できる方を採用する。
- 各地区1名、もしくは地区によっては2名を配置する。
(各地区の自然保護事務所、支所、自然保護官事務所に所属)
(4) 雇用期間 - 平成17年6月1日~18年3月30日
(尾瀬、上高地など一部の地区では積雪等のために冬期を除く期間の雇用とする。) - 対象地区の活動内容等により、次年度以降に再雇用する場合もある(最長4年まで)。
(5) 問い合わせ先:環境省自然保護事務所管理指導室または各地区自然保護事務所
詳細はこちら
「環境省アクティブ・レンジャーを募集します」
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局総務課自然保護事務所管理指導室
室長: 渡辺 綱男 (6420)
補佐: 大坪 三好 (6486)