報道発表資料
環境省は、筑後川水系小石原川ダム建設事業に係る環境影響評価書について、本日付けで国土交通大臣に対し、環境影響評価法に基づき、クマタカ及び水環境の保全などに関して、環境大臣意見を述べた。
- 環境省は、筑後川水系小石原川ダム建設事業に係る環境影響評価書について、環境影響評価法に基づき環境の保全の見地からの意見を求められたことから、平成16年2月2日付けで国土交通大臣に対し環境大臣意見を送付した。
- 計画地及びその周辺地域は希少猛禽類が生息するなど良好な自然環境を有すること及び本計画ダムなどと一連の運用がなされる寺内ダム貯水池における水質の保全に留意すべきことなどから、環境大臣意見では次の内容を指摘している。
- なお、事業者である独立行政法人水資源機構に対しては、国土交通大臣から、この環境大臣意見を勘案した意見が述べられることとなる。
○ クマタカの保護 クマタカについて、年間を通じた生活基盤であるコアエリアの一部で改変が行われるが、この改変区域及びその周辺でクマタカの採餌活動が行われていると考えられる。よって、クマタカの生息状況について環境監視を行うこととしているが、事業実施による生息への影響が確認された場合は、専門家の意見を聴取し適切な措置を講じるなど、クマタカの生息の保全を期されたい。 ○ 水質の保全 本計画ダムなどと一連の運用がなされる寺内ダム貯水池は、現況においてもアオコの発生など富栄養化現象が見られることから、特に水質保全に留意する必要がある。したがって、寺内ダム貯水池における水温低下に対する環境保全措置として設置する曝気循環施設については、今後の水質調査を通じて、より適切な運用に努められたい。
【参考】
事業概要
環境影響評価手続の経緯
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添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響評価課
環境影響審査室
室長 : 小川 晃範(内6231)
審査官: 曽宮 和夫(内6232)
TEL 03-5521-8237(夜間直通)