報道発表資料
環境省では、沖縄周辺海域に生息するジュゴンの全般的な保護方策を検討するため、ジュゴンと藻場の広域的調査に着手した。
現地調査として2月25日(月)に「浅場の海草藻場調査」の一環である航空写真の撮影を開始するとともに、2月28日(木)に「深場の海草藻場調査」のための予備調査を金武湾において実施する。
なお、本調査は沖縄本島周辺海域全域を概ね3カ年かけて行う調査の初年度調査として行うものである。
現地調査として2月25日(月)に「浅場の海草藻場調査」の一環である航空写真の撮影を開始するとともに、2月28日(木)に「深場の海草藻場調査」のための予備調査を金武湾において実施する。
なお、本調査は沖縄本島周辺海域全域を概ね3カ年かけて行う調査の初年度調査として行うものである。
1.経 緯
沖縄周辺海域に生息するジュゴンは、世界的に分布の北限と言われており、その生息数は非常に限られていると推測される。
ジュゴンの広域的な調査は、我が国でも初めての試みであり、環境省では、調査手法に関し、昨年11月から、学識経験者により構成される「ジュゴンと藻場の広域的調査手法検討会」を設置し、ジュゴンとその餌場となる藻場の広域的調査手法について検討してきた。
こうした調査手法の検討結果を踏まえ、このたび(財)自然環境研究センターが請負先となり本調査に着手した。
今回の調査では、海草藻場について、水深15m以浅の浅場の他、これまでほとんど調査が行われていない水深15m以深の深場についても調査を実施することとしている。下記2(2)[1]Bの「浅場の海草藻場調査」の分布調査については、航空機による写真撮影を、既に2月26日(火)から着手している。
また、下記2(2)[1]Cの「深場の海草藻場調査」のための予備調査を平成14年2月28日(木)に金武湾において実施する。(同行船による取材を受け入れます。だたし、天候や海況などにより、予定を変更する場合があります。)
2.平成13年度の調査内容
(1) | 調査範囲 | |||
沖縄本島周辺海域 | ||||
(2) | 調査項目 | |||
[1] | 海草藻場の調査 | |||
A | 文献調査 | |||
B | 浅場の海草藻場調査 | |||
・ | 分布調査(航空写真の撮影・判読)及び分布図の作成 | |||
・ | 現地予備調査(マンタ法など) | |||
C | 深場の海草藻場調査 | |||
・ | 現地予備調査 | |||
・ | 分布調査 | |||
[2] | ジュゴンの分布調査 | |||
A | 航空機による飛行調査 | |||
B | 地元住民や関連団体等からの情報収集 | |||
[3] | ジュゴンの食性調査 | |||
個体からの情報収集(冷凍保存個体の胃内容物分析等) | ||||
[4] | ジュゴンの遺伝学的調査 | |||
A | 沖縄個体群の遺伝的特性に関する情報収集・整理 | |||
B | 海外個体群の遺伝学的特性に関する情報収集・整理 | |||
[5] | 調査結果の整理・とりまとめ |
3.「深場の海草藻場調査」の作業予定
2月28日(木)
10:00頃 15:00~ 16:00頃 |
金武漁港から出港(チャーター漁船) 調査予定地:[1]金武湾北西部 [2]金武湾北部 [3]金武漁港沖 金武漁港へ帰港 |
4.「深場の海草藻場調査」の取材上の留意点、問い合わせ先
[1] | 取材希望者は、予め下記まで取材の申し込みをして下さい。 |
[2] | 調査船への同上はご遠慮願います。 |
[3] | 調査を円滑に実施するため、取材は金武湾北西部における調査に限定させていただきます。 |
(財)自然環境研究センター |
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- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
課 長:黒田大三郎(6460)
補 佐:鳥居 敏男(6462)
専門官:田村 省二(6464)