報道発表資料
環境省は、28日、佐賀県杵島郡白石町において実施予定の「一般国道444号福富鹿島道路」に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出した。
本事業は、有明海沿岸道路の一部区間として、一般国道444号と並行して約10kmの自動車専用道路を設置するものである。対象事業実施区域内及びその周辺は、軟弱地盤が分布し、「筑後・佐賀平野地盤沈下防止等対策要綱(昭和60年4月26日地盤沈下防止等対策関係閣僚会議決定)」の対象地域である。
環境大臣意見では、盛土構造や軟弱地盤対策による影響について、環境監視を行うなどの適切な措置を検討すること、工事中の温室効果ガスの低減に努めるとともに、供用前後の排出量の変化の把握を検討すること等を求めている。
本事業は、有明海沿岸道路の一部区間として、一般国道444号と並行して約10kmの自動車専用道路を設置するものである。対象事業実施区域内及びその周辺は、軟弱地盤が分布し、「筑後・佐賀平野地盤沈下防止等対策要綱(昭和60年4月26日地盤沈下防止等対策関係閣僚会議決定)」の対象地域である。
環境大臣意見では、盛土構造や軟弱地盤対策による影響について、環境監視を行うなどの適切な措置を検討すること、工事中の温室効果ガスの低減に努めるとともに、供用前後の排出量の変化の把握を検討すること等を求めている。
- 背景
環境影響評価法では、4車線以上・10km以上の一般国道の設置又は改良の工事を対象事業として、環境大臣は、環境影響評価書(※)について、国土交通大臣等からの照会に対して意見を述べることができるとされている。
本件は、佐賀県杵島郡白石町の一般国道444号福富鹿島道路(事業規模:4車線 約10km)に係る環境影響評価書について、この手続きに沿って意見を提出するものである。
今後、国土交通省九州地方整備局長から事業者である佐賀県に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者である佐賀県は、意見の内容を検討し、必要に応じて見直した上で評価書を確定し、公告縦覧等を行うこととなる。
※環境影響評価書:環境影響評価の結果について記載した準備書に対する意見を踏まえて、必要に応じてその内容を修正した文書。
- 事業の概要
本事業は、一般国道444号と並行して、有明海沿岸道路の一部区間約10kmの自動車専用道路を設置するものである。大部分は盛土構造であり、その他は橋又は高架構造となっている。対象事業実施区域内及びその周辺は、軟弱地盤が分布し、「筑後・佐賀平野地盤沈下防止等対策要綱(昭和60年4月26日地盤沈下防止等対策関係閣僚会議決定)」の対象地域である。
- 環境大臣意見の概要
- (1)総論
- 1) 事業実施までに交通の状況や希少な動植物の生息・生育状況等について変化する可能性があることから、現段階で予測し得なかった変化が見込まれる場合は、事業実施前に、調査・予測・評価を再実施し、その内容を公表すること。
- 2) 環境保全措置の具体化に当たっては、専門家の意見等を踏まえ、その内容を十分に検討すること。また、検討時期等を明らかにするとともに、専門家の意見、主要な論点やその対応方針等を適切に公表するなど、透明性及び客観性を確保すること。
- (2)各論
- 1) 地下水・地盤について
盛土構造や軟弱地盤対策による環境影響について、予測に用いた類似事例及びその事後の観測結果を踏まえた評価を補正評価書に示すとともに、環境監視を行うなどの適切な措置を検討すること。
- 2) 温室効果ガスについて
工事中の排出削減対策及び省エネ設備の導入等による温室効果ガスの低減に努めるとともに、本事業の供用前後における温室効果ガス排出量の変化の把握を検討すること。
- 1) 地下水・地盤について
以上の内容を補正後の評価書に適切に記載すること。
- 【参考】事業概要
-
- 事 業 者:佐賀県
- 事 業 地:佐賀県杵島郡白石町
- 事業規模:4車線 約10km
- (1)総論
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響審査室
室長 :神谷 洋一 (内6231)
室長補佐:相澤 寛史 (内6233)
審査官 :岸田 周 (内6253)
担当 :具志堅洋介 (内6232)
電話 :03-3581-3351(代表)
03-5521-8237(直通)