報道発表資料
今次会合では、令和2年の第22回政府間会合(日本開催)において策定予定の次期中期計画(2021-2025年)の議論が開始され、各国から同計画への提案に係る発表及び参加国間での議論が行われました。日本を含め参加国からは、近年のアジア地域における大気汚染問題への対処に向けてEANETのスコープ拡大に係る意見が出されました。
1.会合の概要
○日程 令和元年8月20日(火)~21日(水)
○場所 タイ・バンコク
○出席者 EANETの参加13カ国のうち11か国の代表(カンボジア、中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ロシア、タイ、ベトナム)等が出席しました。我が国からは、正林大臣官房審議官及び環境省担当官が出席しました。
2.結果の概要
○次期中期計画(2021-2025年)に係る議論
次期中期計画に盛り込むべき活動等について、各国から発表が行われ、参加国間で活発な議論が行われました。
我が国からは、EANETが酸性雨だけではなく、PM2.5や光化学オキシダント等を含め、大気環境の改善に資する枠組みとなるよう、EANETのスコープ拡大と名称の変更について提案しました。中国からも同様にスコープ拡大と名称変更について提案がある等、多くの国においてスコープ拡大に係る前向きな姿勢が見られました。
また、アジア太平洋クリーン・エア・パートナーシップ(APCAP)や短寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄化の国際パートナーシップ(CCAC)をはじめ、関係する国際機関から、EANETとの今後の連携に関する発表が行われました。
我が国からは、限られたリソースの中で活動の内容をより充実させていくためには、関係する国際機関との連携を強化し、シナジーを高めていくことが重要である旨を主張しました。
○今後の進め方
EANET事務局が整理した次期中期計画に係る各国提案について、追加的に各国から意見を募るとともに、本年10月に開催予定の科学諮問委員会で科学的視点から議論が行われる予定です。さらにそれらを踏まえて、本年11月に中国で開催予定の第21回政府間会合において引き続き次期中期計画に係る議論を進める予定です。
3.今後の対応
我が国としては、EANETを東アジア地域における大気環境管理のための重要な基盤として、その活動の充実及び強化を図ることができるよう、引き続き、2020年に日本で開催予定の第22回政府間会合での策定に向けて次期中期計画に係る議論に積極的に貢献していきます。
連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課
- 代表03-3351-3581
- 直通03-5521-9021
- 課長神谷 洋一(内線 6530)
- 課長補佐工藤 里恵(内線 6547)