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全国の地域で行われている環境研究

気候変動に対する森林帯-高山帯エコトーンの多様性消失の実態とメカニズムの解明

研究代表者
: 工藤 岳
所属
: 北海道大学
関連地域
: 北海道・大雪

山岳域は多くの固有種を含む多様性のホットスポットであり、地球温暖化の影響が最も顕著な生態系です。本研究は、山岳域での広域的な植生変化の定量化、原因解明並びに将来予測を目的としています。主要山岳域で進行している植生変化を景観スケールで定量化し、森林帯から高山帯にかけての種多様性形成様式を明らかにします。また、物質循環系に着目した生態系機能の解明と脆弱性評価を行います。さらに、山岳植物の遺伝的多様性の地域性と多様性維持メカニズムについて調べます。遺伝子から景観レベルまでの分野横断的な研究手法の構築により、山岳生態系の温暖化影響診断を行い、変動気候環境下における生態系保全と生物多様性保全政策への提言を行います。


大雪山五色が原の植生変化(1990年7月)
写真:工藤岳(北海道大学)


大雪山五色が原の植生変化(2007年7月)
過去10数年間で湿生お花畑がイネ科草原へと変化した。写真:工藤岳(北海道大学)


高山帯で拡大するチシマザサ.7年前に設置された木道がササに覆い尽くされている.大雪山五色が原で撮影。写真:工藤岳(北海道大学)

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