ここから本文です。
伊勢志摩国立公園の取組み
外来生物駆除
志摩市の南に浮かぶ和具大島はハマユウなどの海浜植物が群生し、三重県の天然記念物に指定されている無人島です。ここに外来生物のユッカラン(アツバキミガヨラン)が大繁殖しており、在来生物への影響が問題になったため、環境省は地元住民とともに、ユッカランの駆除に取り組んでいます。
藻場の再生
「磯焼け」が進むと魚介類が育たないため、自然石に藻類の一種であるアラメの幼体を付着させ、藻場を育てています。
鳥羽市、答志島の海では、平成17年から、鳥羽磯部漁協答志支所が、海藻類が減少する「磯焼け」対策として藻場の再生を進めており、今では、志摩市や南伊勢町の漁協でも同様の取組が行われています。
干潟の再生
干潟再生(干潟の観察会)
志摩半島の英虞湾では、行政、漁業者、企業等が一体となり、干拓により消失した干潟を再生する取り組みが行われています。再生干潟では生物が増加し、自然浄化能力が回復することが明らかとなっており、英虞湾の自然環境や漁業に好影響を与えることが期待されています。
出前授業
出前授業
国立公園や身近な自然環境への理解を深めていただくため、アクティブ・レンジャーが管内の小・中・高校や各種団体の方々へ「出前授業」を行っています。その内容は、海岸の生きもの観察、ネイチャークラフト、国立公園の紹介、地球温暖化・プラスチックごみに関する講義など様々です。