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保全活用に関する文献検索

文献名
里山放置林における林内植生構造の変化と自生ツツジ類の動態
出版年
2009
出版社
日本造園学会
掲載雑誌
ランドスケープ研究
巻/号/ページ
72巻 / 5号 / 511-516ページ
著者名
上原三知、 重松敏則、 藤井義久、 岩本辰一郎
Misato Uehara、 Toshinori Shigematsu、 Yoshihisa Fujii、 Shinichiro Iwamoto
目次
雑誌のため省略
キーワード
管理放棄年数、里地・里山、コバノミツバツツジ、植物遷移、生物多様性、保全管理の効果
要約
本稿では、兵庫県の二次林の林床において、50年間放置された林分と、25年前に管理されている林分とを比較することで、林内植生構造の変化を論じたものである。解析の結果、管理区では42種が確認され、29種の木本種のうち20種は落葉広葉樹であり、花はつけていないもののコバノミツバツツジが含まれていた。その上、管理区の林床には13種の草本植物が生育していた。一方、非管理区(対照区)で確認された種数は23種と少なく、20種の木本植物のうち8種が落葉広葉樹であったが、ツツジ類を欠いていた。また、非管理区の林床で確認された草本植物は3種のみであった。これらのことから、遷移初期における林床では、25年間放置されていても、優占木本種や常緑広葉樹の存在が落葉広葉樹や草本植物の多様性に対して保全効果が認められることが推察される。

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