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保全活用に関する文献検索

文献名
地域と環境が蘇る水田再生
出版年
2006
出版社
家の光協会
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 293ページ
著者名
鷲谷いづみ編著
記載なし
目次
はじめに/第1章 生物多様性と農業/第2章 水田再生の現場から 1 ラムサール条約湿地「蕪栗沼・周辺水田」のふゆみずたんぼ 2 魚のゆりかご水田プロジェクト 3 コウノトリを育む農業 4 企業が参画する水田再生 ―谷津田にトキが舞う日を夢見て NEC田んぼの物語― 5 生協の産直による環境保全型農業の推進 6 全農のCSR活動と民間型生物多様性直接支払い構想/第3章 栽培技術から見た生物多様性稲作 1人と自然にやさしい米づくりを支える田んぼの土壌 2 水田生物の多様性を生かした稲作技術―その現状と可能性―/「人と生き物にやさしい農業」のすすめ―あとがきに代えて―
キーワード
記載なし
要約
日本の水田稲作は、二千年の長期に渡って同じ場所で同じ作物を作り続けてきた。多様な生物に生活の場を提供しながら主食生産の場として機能し、しかも、地域の自然に根ざした特有の文化を発展させた、持続可能性(サスティナビリティー)の模範ともいえよう。しかし、現代において、日本の多くの水田はその流れから断絶され、生物多様性の喪失、地域社会衰退、環境負荷等の問題を抱える不健全な状態に陥っている。本書は、それら現状に対する水田再生及び地域、環境再生の展望を示すものである。第1章では、水田再生の取組みを生物多様性に関する国際的、国内的動向のもとにとらえるとともに欧米および日本における農業環境政策を概括する。第2章では、兵庫県豊岡市の「コウノトリを育む農業」の事例、ラムサール湿地として登録されたマガンの日本最大の越冬地である蕪栗沼(かぶくりぬま)周辺での「ふゆみずたんぼ」(冬期湛水栽培)の事例など、農と環境を同時に考えることで地域の再生に取り組んでいる人々の各地での先進的実践事例を紹介する。第3章では、有機稲作による水田生物の多様性を活かした各種稲作技術について報告する。そのうえで、土地が持つ特性や生物多様性との調和、地域の人々や生産者と消費者の和を尊重する農業「和農」を提案する。

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