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里なび
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保全活用に関する文献検索
- 文献名
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公園としての里山 : 東京都における丘陵地公園への取り組みの変遷(<特集>里山と人・新たな関係の構築を目指して)
- 出版年
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1998
- 出版社
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雑誌のため省略
- 掲載雑誌
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ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌
- 巻/号/ページ
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61巻 / 4号 / 293-295ページ
- 著者名
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根来喜和子
記載なし
- 目次
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雑誌のため省略
- キーワード
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記載なし
- 要約
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本稿では、丘陵地公園に係る都政の行政計画から管理までの主要な出来事をまとめ、1971年以降98年現在までのこれらの都市公園整備の取り組みの変遷を3期に大別し、整理する。第1期は、丘陵地における「保全緑地」の量が確保され、計画事業化が進められた時代である。第2期は地道な土地買収、整備、開園が順次進められる傍ら、暫定整備状態の公園の植生の質を高める調査・管理が模索された。第3期になると、管理内容とその影響のデータも蓄積、整理され始め、諸課題が指摘されるようになり、「質」が重視され始めた。また、雑木林の性質として景観だけでなく生物多様性にも視点が向けられるようになり、さらに丘陵地公園そのものに樹林地だけでなく他の多様な農地を取り込み保全するようになってきた。 造園家にとり、東京都という都市をデザインするのに最も大切な骨格の一つが丘陵地であり、骨格の「核」として位置づけられる丘陵地公園においても、景観や生物多様性などの質を保っていく必要がある。厳しい都財政の中、「量」・「質」ともにカバーしていくことが今後の課題であり、その必要性を都民に深く理解されることが必要であろう。
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