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文献名
景観の創造―民俗学からのアプローチ
出版年
1999
出版社
昭和堂
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 306ページ
著者名
鳥越皓之
記載無し
目次
序章 花のあるけしき/第1部 暮らしの場 第1章 まちの景観-大阪の都市開発と巨木/第2章 里の景観-「裏の景観論」からみた遠野/第3章 山里の景観-矢作川流域にみる人びとの暮らしと山村の変化/第2部 第4章 川の景観-大川郷にみるコモンズとしての川/第5章 森の景観-西吉野の山村/第6章 港の景観-造船場のむこうは海舞鶴/第3部 幻郷を行く 第7章 ふるさとのけしき-西海のねぶた/第8章 交易のけしき-西日本をみわたす/第9章 旅の風景-日本・韓国・中国東北部をめぐる旅の記録から/第10章 死の景観-近代都市神戸の内省から/総合討論 警官を読む
キーワード
記載なし
要約
本書は民俗学的にみた日本の「景観」を様々な角度から記述している。序章では、「花」を切り口に、景観という概念を解説する。第1章は、道路の真中に聳え立つ巨木の景観を、自然への畏怖やこだわりといった人間と自然との関係性の中で作り出された景観として示す。第2章は、民俗学に潜む「裏の景観論」から「遠野物語」を分析する。第3章は、山里の景観の変遷を追い、飼いならされた自然との付き合い方を考える。第4章は、景観を「目には見えない仕掛けの相貌」により存続可能になるとし、その仕掛けが生活者によって生み出されたことを明らかにする。第5章は、ヤマの景観を「境界」に焦点を当てて描く。第6章は、海舞鶴という港町から、流転の文化を背負う港の風景を描く。第7章は祭りを「けしき」として捉え、このけしきが「ふるさと」と取り結ぶ関係に検討を加える。第8章は、西日本における「交通」と「交易」の風景を描く。第9章は、宮本常一の「日常と断絶されていない旅が学問として成立するのではないか」という考えを、筆者が実践した記録である。第10章は、日本人の死生観を、現代的な問題を提示しながら描く。

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