ページトップ
環境省自然環境・生物多様性里なび事例・文献データベース文献検索 > 文献詳細

里なび

ここから本文

保全活用に関する文献検索

文献名
ハマと暮らしから
出版年
1999
出版社
朝日新聞社
掲載雑誌
新環境学がわかる
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 42-45ページ
著者名
関礼子
Seki Reiko
目次
新環境学への誘い/自然との関係を選び取る智恵を創り出そう/人と自然のつながりを解く12のアプローチ/日本の姿を知る/どんな社会をつくっていくか/環境レボリューション3つの戦略/私たちは何処に行こうとしているのか
キーワード
記載なし
要約
1983年から始まる「織田が浜を守る会」の海浜保全運動は、今治市の港湾計画に反対し、全国規模で展開されてきた。本稿では織田が浜の海浜保全運動をめぐる問題に焦点をあて、人々が自然保護運動に参加するのはなぜか、そしてどんな自然を守ろうとしているのかについて紹介している。織田が浜は希少な植物も生態系もなく、名勝地でもない。しかし、住民にとって、「ハマ」は地域の生活そのものを意味しており、地域の歴史であり、ライフ・ヒストリーの背景であり、暮らしの秩序を意味している。つまり自然保護とは具体的な場をめぐる問題であり、その場を離れて「自然との共生」を語る事はできない。ハマという自然を背景とした暮らしが、生態系の調和だけでなく、人間関係や社会関係を共に生み出し、自然の中にその地域の歴史や文化が書き込まれていること、すなわち、人間と自然は不可分な関係にあることを示した論考である。

ページトップへ

← 文献検索トップへ戻る