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文献名
複雑適応系における熱帯林の再生:違法伐採から持続可能な林業へ
出版年
2005
出版社
御茶の水書房
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 231ページ
著者名
関良基
記載なし
目次
まえがき/第1章 人間社会―森林系を複雑適応系として把握する/第2章 自然環境・市場・制度への適応戦略/第3章 商業伐採と伐採フロンティア社会の形成/第4章 伐採フロンティア社会におけるコモンズ構築/第5章 採取林業から育成林業への転換過程/終章 まとめと政策提言
キーワード
記載なし
要約
本書はフィリピン共和国ルソン島の熱帯林開拓社会(以下、伐採フロンティア社会)を対象に研究がなされている。伐採フロンティア社会は商業伐採活動のために伐採労働者や開墾入植者によって形成される社会で、社会組織・生業・技術・規範がタイトに存在しているわけではない。本書では商業伐採以降、この伐採フロンティア社会において、社会組織・生業・技術・規範が形成され、進化していくプロセスが明らかにされている。研究の方法として、複雑適応系という総合的アプローチが用いられている。複雑適応系理論は生物現象の解明のために生まれた理論であるので、本書は複雑適応系のシステム理論をフィールド研究と結びつけるための一つの試論となっている。本書で明らかになった、伐採フロンティア社会における天然林採取林業から人工林育成林業への構造転換のプロセスは、一事例研究であるが違法伐採問題を解決するための普遍性のある解決策を提起することができると考えられている。

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