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文献名
世界遺産登録が地域資源管理体系に及ぼす影響―里地・海岸地域の分析、及び屋久島全体からの展望
出版年
2007
出版社
林業経済研究所
掲載雑誌
林業経済
巻/号/ページ
60巻 / 3号 / 1-16ページ
著者名
柴崎茂光、枚田邦宏、横田康裕、永田信
記載なし
目次
雑誌のため省略
キーワード
屋久島、世界自然遺産、自然資源管理、エコツーリズム、資源勘定
要約
本稿は1993年12月にその一部が世界自然な遺産として登録された屋久島の里地・海岸地域を事例として、天然資源管理制度上の世界自然遺産の登録の影響を明らかにしようとするものである。世界遺産登録後、里地にレクリエーション施設が建設され、その維持費用は1992年の893万円から2002年の5426万円へと6.3倍に増加した。一方で、海岸地域のコストは同時期にわずか2.8倍にとどまっている。結果的に、屋久島全体の維持コストは1992年の2102万円から2002年の1億3752万円へと6.5倍の成長を遂げた。しかし里地でのレクリエーション施設の建設は、山岳地域の過剰利用を効果的に軽減することにはならず、さらに悪いことに、過剰利用の問題がいなか浜のような海岸地域の一部に広がっている。過密地域の集約的利用を解決するため、屋久島全体の包括的管理計画が設置されなくてはならない。さらに、来訪客数の制限などの直接的な規制方針が有効となるであろう。資源管理計画への地域住民の参加は屋久島の環境改善にもつながるだろう。

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