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文献名
民俗の技術
出版年
1998
出版社
朝倉書店
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 272ページ
著者名
篠原徹
記載無し
目次
序章 民俗の技術とは何か/第1章 水田養魚にみる自然と人為のはざま-たーカリブなの生き方に注目して/第2章 炭焼きとウバメガシ-紀州備長炭生産にみる山林の利用/第3章 「アラキ型」焼畑の多様性の意味/第4章 屋久島におけるヨロンノ衆のトビウオ漁の展開/第5章 沖縄潜水追込網漁に関する技術構造論-自立性の高い分業制から/第6章 雪掘りの技能-青森県平内町太田造林の事例から/第7章 山の労働/第8章 ウグイ漁とナレズシ/第9章 紀伊山地周辺の伝統的養蜂-和歌山県古座川町の事例/第10章 海を歩く女たち-沖縄県久高島における海浜採集活動/第11章 深い遊び-マイナー・サブシステンスの伝承論/第12章 マイナー・サブシステンスの世界-民俗世界における労働・自然・身体
キーワード
記載なし
要約
日本における伝統的な農、漁、猟の世界の事例から、民俗の技術とそれを支え豊かにしている背後の世界を描く。第1章は、水田における魚(コイ、フナ)と人との関係を論じた。 第2章は里山を人々がどのように利用してきたかを調査し、どのように管理されれば持続的な利用が可能になるのかを明らかにした。第3章は、焼畑の類型で「アラキ型」とひとくくりにされた北上山地の焼畑の多様性を論じた。第4章は、漁法のような移動性の高い技術が移動した先でどのように定着したかを詳細に論じた。第5章はサブシステンスとしての伝統漁業から近代漁業への移行を、石垣島で展開している糸満系追込漁法のアギャーで詳しく論じた。第6章は雪深い山林での木材の伐出過程を論じた。第7章は、猪猟猟師の聞き書きを通じて山の労働の質を点検し、「猟のおもしろさ」にこだわる猟師の世界を描き出した。第8章はウグイをとる漁とその魚をナレズシにして配る世界を論じており、これは、マイナー・サブシステンスの典型的な例を見ることができる。第9章は、ニホンミツバチの養蜂において、どのような巧みな方法がとられているかを詳細に論じた。第10章は、隆起さんご礁の島の干瀬や礁地でおこなわれる多種多様な海産物採集活動を扱った。第11章は、小規模個人的、自家消費的、低生産な伝統的なサケ漁から、マイナー・サブシステンスの世界を描く。第12章は、マイナー・サブシステンスの世界を総括し、なぜ自然と直截的にわたりあう農、漁、猟の世界に人々が魅惑されるのかを明晰に説明する。

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