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保全活用に関する文献検索

文献名
ビオトープネットワーク2-環境の世紀を担う農業への挑戦
出版年
1995
出版社
ぎょうせい
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 127ページ
著者名
(財)日本生態系協会編
記載なし
目次
目次/はじめに/第1章 農業を取り巻く環境の危機/第2章 環境の構成要素の減少と喪失/第3章 ドイツなどにみる環境先進国のエコロジカルな農村整備/第4章 伝統的な環境構造による生物相保全システム/第5章 国土の自然再生を目指して
キーワード
記載なし
要約
日本をはじめ世界の生物多様性が衰退の危機に瀕している。農業の面では、近代的農業のあり方が自然環境を損ない、生物多様性の減衰を引き起こしてきた。経済効率性と大量生産の道を追求してきた現状の農業政策は、将来的に持続可能な形態で行われるよう、見直されなければならない。こうした動きに対し、ドイツのような環境先進国で進んだのが農村整備である。自然環境保全の一環としての農村環境への注目が集まり、中には、それらを生物の生息場ビオトープとして保全し、管理する動きも現れた。これらビオトープネットワークの創出という考えに基づく農村整備計画は、オランダ、アメリカ、デンマーク等他の国でも進んでいる。これら欧米の事例で、農業政策は国策の中核をなすものとして捉えられ、かつその内容が、近代の資本主義農業がもたらす野生生物及び自然環境への負荷を最小限に抑制するデカップリング政策と考えられていることは注視すべきことである。日本でも、農業政策として、1970年代になり稲作農家に対する保護等が導入されたが、それら政策は環境保護とは何ら結びついたものではなかった。わが国全体においても、自然環境ネットワークプランおよび農業政策と環境保護政策、野生生物保全を互いに結びあうような農村計画の早急な実現が求められる。

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