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保全活用に関する文献検索

文献名
日本人はどのように森をつくってきたか
出版年
1998
出版社
築地書館
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 200ページ
著者名
コンラッドタットマン
Conrad Tatman
目次
序章 工業化以前の日本の森林史-概観/1 採取林業の千年 第1章 古代の略奪期-600~850年/第2章 中世日本の森林と林業-1050~1550年/第3章 近世の木材枯渇-1570~1670年/2 第4章 森林の利用制限による消極的管理の時代/第5章 森をつくるー造林技術の原理と実践/第6章 人工林林業の興隆-その経済的側面/第7章 土地利用制度の変化と植林/結論 なぜ日本では森林が残ったのか
キーワード
記載なし
要約
古代から近現代にかけて、日本の森林がいかに利用され、管理されてきたのかを、歴史文献学(特に日本史、森林史)から明らかにする。工業化以前の、日本の森林は、二つの大きな危機に見舞われた。1つめは古代、600年から850年ごろのことである。支配者たちによる豪華な建築物の建設ブーム及び首都住民大衆のニーズにより、畿内の植生は大きく変化した。とられた対策は暫定的で単純なものに限られていた。2つめは、近世、1570~1670年頃のことである。秀吉や家康による大規模な森林開発などにより、17世紀の末にはまとまった原生林はみられなくなり、木材資源の質的、量的な不足が広がった。その結果、森林管理が急務となり、18世紀半ばまでに森林の区画化、利用権の明確化、利用に関する規定などの方策が採られるようになった。また、人工造林の技術開発、普及が進んだ。こうした歴史をふまえ、今日の日本列島に森林が残ったのはなぜかを論ずる。

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