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保全活用に関する文献検索

文献名
地域自給と農の論理 : 生存のための社会経済学
出版年
1990
出版社
学陽書房
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 385ページ
著者名
国民生活センター編(多辺田政弘ら著)
記載なし
目次
序章 なぜ今地域自給か/第1章 地域自給と生業の崩壊/第2章 地域に組み込まれた自給システム/第3章 有機農業から自給・自立運動へ/第4章 地域再生の視点/あとがき
キーワード
記載なし
要約
現在の自然破壊や社会情勢の不安等の中で、日々の生活を享受し、創出される文化を異なる世代間で継承していくという人間の経済活動の目的をどのように達成していくかは重要な課題である。ここでは、一つの視点として、地域の更新性が比較的維持されていた戦後の約十五年間の地域自給体系に着目し、その地域自給構造とその崩壊過程を調査することを通じて、地域自給の可能性を探る試みを行った。あわせて、現在、地域社会の中で模索されている自給運動の中に、新しい方向を示唆する兆候が出現しているとの仮説から、その事例調査を設定した。これまでの市場的接近と制度的接近に欠けているのは、現に生きているエコロジカルな有機的空間である地域共同体への視点であった。戦後の農山漁村には、「モノは閉じていたが、人間関係を開こうとしていた」ある種の豊かな時空間が垣間見られた。そして、それら有機農業の延長線上に、生存の根拠としての新たな可能性の模索と具体的な提言、すなわち、「市場」の論理から「共生=コモンズ」の論理へと繋がる、エコシステムを守り真のストックをつくる、新しい地域自立と生業のあり方が見出された。

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