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保全活用に関する文献検索

文献名
持続的開発と生命系
出版年
1995
出版社
学陽書房
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 220ページ
著者名
熊本一規
記載なし
目次
第1章 開発と生命系/第2章 生命系に即した開発を/第3章 海は誰のものか/第4章 乱開発と漁業権・漁業補償
キーワード
記載なし
要約
日本やタイの住民運動を事例としつつ、持続的開発と総有との関係などを検討することをとおして、コモンズ論における重要な論点を提示している。本書は主に以下の3点において、特徴的である。第1には、市場と工業の世界の拡大を目指してきた従来の開発に対し、生命系に立脚した「もうひとつの開発」を提示している点である。もう一つの開発は日本ではほとんど知られていないが、タイやスリランカで広範に展開しており、その思想と実践が持続的開発や生命系の概念上、意義があると論じている。第2には、海や埋め立てに関する権利関係について、新たな視点と理論を提示している点である。共同漁業権が入会権と同性質の総有の権利であり、その権利主体が漁村の漁民集団であることを明らかにしている。第3に、持続的開発には「地域の資源を地域住民が集団的に管理する」という条件が重要であることを指摘し、そこから総有の現代的意義に光を当てた点である。

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