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保全活用に関する文献検索

文献名
森林管理をめぐる市民参加と合意形成―日本とアメリカの現状から―
出版年
1993
出版社
雑誌のため省略
掲載雑誌
森林計画誌
巻/号/ページ
記載なし / 21号 / 77-95ページ
著者名
柿澤宏昭
記載なし
目次
雑誌のため省略
キーワード
記載なし
要約
国民の、森林に対する要求が多様化する中で、森林管理の目標設定を巡っては合意形成が必要不可欠となっていきている。合意形成に関する研究を進めるうえでは、改めてその出発点、すなわち何について何のために合意形成を行うのかについて「合意形成」を図る必要があるが、当面の必要としては、問題の多様性を認識し、個々のケースについて正確な事実の把握に努めることが肝要である。本稿では、このような点で先進的なアメリカ合衆国国有林における市民参加の現状について、次に、日本における市民参加と合意形成の現段階について明らかにした。それらを踏まえて、今後目指すべき方向性として、現在の日本において森林管理を巡る合意形成を進める上での課題としては、合意形成の前提条件としての情報公開と市民参加の保障、分権化、森林官の意識改革、組織改革、問題の掘り起こし、経験の蓄積が挙げられることを述べた。また、合意形成達成に向けては、その意味と、森林のあり方を考えることがすなわち社会・経済の状態と森林との関わりの再認識であること、また市民と行政間の役割と責任の分担に関する「契約」の創出であること、以上のことを考慮して取り組むべきことを提案した。

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