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里なび
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保全活用に関する文献検索
- 文献名
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自然環境保全の場としての里山(<特集>里山と人・新たな関係の構築を目指して)
- 出版年
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1998
- 出版社
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雑誌のため省略
- 掲載雑誌
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ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌
- 巻/号/ページ
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61巻 / 4号 / 284-286ページ
- 著者名
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上杉哲郎
記載なし
- 目次
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雑誌のため省略
- キーワード
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記載なし
- 要約
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都市の周辺部や農山村の集落の周辺にあり、かつては薪炭林や農用林等として利用されてきた里山林は、その後利用・管理がなされず放置面積が拡大した。しかし、近年里山は、我々と自然との関係を考え直させてくれる場として再び注目を集めている。行政の施策において、「里山」が真正面から取り上げられることは長年なかったが、その希少な例としては、「第4次全国総合開発計画(以下4全総)」「環境基本計画」「生物多様性国家戦略」がある。これらの中では、「人と自然との共生」の考え方に基づき、里山の新たな位置づけや、その二次的自然の生物多様性の観点からの価値の明確化などが行われている。これら里山の保全に関わる取組としては、法的規制を通じての措置が難しいことから、国や自治体による買い上げ、整備、民間団体による保全活動およびそれに対する公的機関による助成などの取組が中心となっている。管理主体が減少する中、里山保全の課題としては、里山の状況の正確な把握、里山の存在する地域社会の状況の正確な理解および経済的な奨励策等の活用の検討、そして地域住民に加えて都市住民との交流拡大が必要であり、そのためにも意識の啓発、普及を図ることが求められる。
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