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文献名
コモンズの思想を求めて:カリマンタンの森で考える
出版年
2004
出版社
岩波書店
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 162ページ
著者名
井上真
記載なし
目次
序章/第1章 熱帯林で何が起こってきたか/第2章 コモンズの概況とその有効性/第3章 揺れるローカルコモンズ―激動のカリマンタン/第4章 コモンズの思想の旅へ
キーワード
記載なし
要約
本書は4章で構成されており、内容は以下のようになっている。第1章では熱帯林消失の原因について概観し、熱帯林の消失をもたらしてきた森林政策の理念を問い、森林管理への住民参加の必要性を提示している。第2章では今後の森林保全を考える際に重要であると考えられるコモンズの概念が整理され、インドネシア東カリマンタン州のケニャ人を事例にローカルコモンズの実態が把握され、地域住民と都市住民とをつなぎ新たな資源管理論の可能性が指摘されている。第3章ではカリマンタンの先住民達が今どのような変化のまっただ中にいるのかいるかを概観している。具体的に、地方分権化の促進、新森林法制定による地域住民の権利の確保とNGOなどの第3者の役割の増加、村では慣習林をめぐる企業との協働や闘争が取り上げられている。第4章では以上のような流れを受けて、森林の持つ、公共的な価値と地域的な価値をつなぐために様々なアクターが関与し、協働して資源管理をおこなう仕組みである「協治(Collaborative management)」の重要性を提唱している。

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