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文献名
コモンズの人類学:文化・歴史・生態
出版年
2004
出版社
人文書院
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 245ページ
著者名
秋道智弥
記載なし
目次
序論 コモンズの人類学/第1部 文化といてのコモンズ 第1章 再生するコモンズ/第2章 サシとアダット/第3章 アブーとモラー/第2部 歴史のなかのコモンズ 第4章 サンゴ礁の分割と共有/第5章 マングローブの生態史/第6章 森林のゆくえと国家/結びに変えて
キーワード
記載なし
要約
コモンズにかかわる人類学的な研究は、自然をいかに文化の中に取り込むかについての探求が根底にある。本書はアジア・太平洋地域の森と海における現地調査を中心に議論を展開している。第1部の「文化としてのコモンズ」では、共有の意味を文化の問題としてとらえ、共有の問題が社会の中でどのように位置づけられているのかを社会構造や文化的な慣習の分析から検討している。第2部の「歴史の中のコモンズ」では、共有制度や共有の慣行が、歴史の中でどのように変化し、転換をとげてきたのかを明らかにしている。「結び」では、コモンズは自然と文化の両方を取り扱う研究分野であり、歴史の時間軸の中で考察すべきであると主張し、生態学的な視点を重視した新しいコモンズ論を提起している。全体を通じて、野外調査に根ざした、人類学の立場からコモンズ論を議論しているところに本書の特徴がある。

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