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文献名
自然は誰のものか:「コモンズの悲劇」を超えて
出版年
1999
出版社
昭和堂
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 234ページ
著者名
秋道智弥
Akimichi Tomoya
目次
序章 自然は誰のものか/第1章 先史採集社会のテリトリー/第2章 中世の森と海/第3章 サケ資源の減少とナムギースの人々/第4章 川は誰のものか/第5章 海と陸のはざまに生きる/第6章 海はだれのものか/第7章 熱帯林の憂鬱/第8章 クジラを語る/総合討論
キーワード
記載なし
要約
本巻では、共有資源の歴史的な変容が大きなテーマとなっている。取り上げられる自然は 1.河川、2.森林、3.海、4.海と陸(沿岸域等)という異なった生態系における資源利用と所有の歴史的変遷が扱われている。歴史的変遷の範囲は採集狩猟時代から現代にまで至っている。そのほか、ローカルと地域、あるいは地球全体とのかかわりについての諸問題を考察できるようにされている。共有資源利用の歴史的な展開を地域で考え、先住民と政府、領主と商人、採集民と農民などのあいだの対立や紛争を浮き彫りにしようとしている。そして、導き出されたのは、人間社会の文化と自然の結びつきの多様性であり、国家や国際機関と共同体や地域との協働でなされる共同管理(Co-management)である。とりわけ、自然には普遍的な価値というよりも、地域の人々が歴史的に育んできたローカルな意義が重要であり、それを理解することは、普遍性にもつながると主張されている。ローカルからユニバーサルへの発信である。各章で過去から現在へ、現在から過去へ、そして未来へと縦横無尽に志向回路を展開できるように構成されている。

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