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文献名
なわばりの文化史
出版年
1995
出版社
小学館
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 254ページ
著者名
秋道智弥
Akimichi Tomoya
目次
はじめに 自然観の系譜/第1章 列島の資源と文化/第2章 なわばりの生態と文化/第3章 なわばりの文化史1/第4章 なわばりの文化史2/第5章 なわばりの文化史3/第六章 カミ・人・自然となわばり
キーワード
記載なし
要約
近代化、過疎化、共同体の崩壊によって民俗的な価値観が崩壊してきている。それと軌を一にして、環境の崩壊や経済優先の思想が農山漁村に及んできている。先祖から培ってきた資源利用の慣行や知識を発揮することができなくなってきている。残ったのは取り返しのつかない荒廃と心の傷である。しかも、こうした現状は全世界、とりわけ発展途上国に蔓延しつつある。こうした中で筆者は自然と日本人との新しい関わり合いを日本の歴史から考察することを試みている。そこで、近代主義の交流の中で軽視されてきた民俗的な思想や慣習に着目することの重要性を指摘した。「カミがいるなわばり」をまもる、というのが本書の結論である。「カミ」という言葉は宗教と同義ではなく、自然と一体化して生活してきた人々の持つ豊かな自然観のことを意味している。二十一世紀に向けて、自然に対する恐れや畏敬、また、恵みに対する感謝の気持ちの復興が重要になってくると筆者は主張している。

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