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里なび
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保全活用に関する文献検索
- 文献名
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環境政策としての里地里山の保全再生
- 出版年
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2008
- 出版社
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環境コミュニケーションズ
- 掲載雑誌
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緑の読本
- 巻/号/ページ
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79巻 / 記載なし / 11-20ページ
- 著者名
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青木龍太郎
Aoki Ryutaro
- 目次
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雑誌のため省略
- キーワード
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記載なし
- 要約
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里地里山は、日本の国土の約4割を占める地域であり、農林業など人間の活動によって原生的な自然が撹乱されることで二次的自然が形成・長期間維持され、その自然環境に依存した特有の野生生物が生息してきた。しかしながら、戦後、とくに日本の高度経済成長期以降の社会経済的な変化によって里地里山の二次的自然が放棄または管理不十分となり、里地里山に特有な生物の生息状況が悪化している。また、国連が主導して2005年にとりまとめた生態系に関する世界初の大規模な総合評価である「ミレニアム生態系評価(MA)」では、生物多様性が人為により急激に低下しており、生態系の悪化がこのまま進行すれば、将来世代が生態系から得られる便益が著しく減少することが明らかにされた。本稿は、里地里山の自然環境の現状を概観した上で、日本の環境省による里地里山保全再生モデル事業を通じた里山再生の施策の内容を示し、世界的な生物多様性の保全の動きを踏まえ、国内外の里地里山の保全再生に関する政策について紹介する。
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