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里なび
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保全活用に関する文献検索
- 文献名
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二次林について
- 出版年
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1980
- 出版社
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雑誌のため省略
- 掲載雑誌
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関西自然保護 機構会報
- 巻/号/ページ
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記載無し / 4号 / 1-2ページ
- 著者名
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四手井綱英
記載無し
- 目次
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雑誌のため省略
- キーワード
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記載無し
- 要約
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二次林という用語の整理を試みる。人手によって破壊され、自然に再生した森林を広く「二次林」と呼ぶようになったようだ。林業においては、このような二次林を「天然林」の中に含めているが、これを「原生林」と区別するために、「天然生林」と呼ぶこともある。天然生林では破壊跡地における森林の更新が天然にまかされるのに対し、人手で跡地に苗木を植えて森林を造成することを「人工造林」と呼ぶ。しかし人の手によって次代の森林を造成しようとうする場合でも、天然に生じた種子の発葉を利用する場合がある。これを「天然更新」と呼ぶ。ヨーロッパではこの天然更新による森林の造成が盛んであり、日本ではアカマツ林の多くが天然更新による。日本では二次林の多くは広葉樹の薪炭林である。政府の林野政策では二次林を用材生産の針葉樹高木林化しようと、拡大造林を推進してきた。しかし二次林は動物の生息地として重要で、生態学的にも関心をもたれており、無制限に人工林化すべきではない。二次林を今後も維持するには十分な討議が必要である。
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