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里なび
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保全活用に関する文献検索
- 文献名
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「百姓仕事」が自然をつくる 2400年めの赤トンボ
- 出版年
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2001
- 出版社
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築地書館
- 掲載雑誌
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書籍のため省略
- 巻/号/ページ
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書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 242ページ
- 著者名
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宇根豊
記載なし
- 目次
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はじめに/1章 人はなぜ、赤トンボが好きか/2章 人はなぜ、赤トンボの出生地を知らないのか/3章 百姓仕事は、なぜ表現されていないか/4章 自然保護と農の和解/5章 農のすべての表現へ/6章 自然をどう評価するか/7章 新しい表現「田んぼの学校」/8章 赤トンボは人を見ている/おわりに/あとがき/参考図書/
- キーワード
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記載なし
- 要約
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日本の「自然環境」は、百姓仕事によって守られてきた。身近な自然を大切にするなら、それを育む百姓仕事が衰えてはならない。しかし、自然の生き物として長年親しまれてきた赤トンボも百姓仕事によって育まれ田で生まれることが、水田稲作の長い歴史の中でかつて表現されたことはない。赤トンボが象徴的に表す「自然」が当たり前に存在した日本において、今や、それらを支える農の存在と必要性は忘れ去られた。環境は荒廃し、その自覚すら失われた今、赤トンボが田んぼで生まれていること、すなわち農と自然との繋がりをあえて表現し、主張しなければならない。しかし、自然や百姓仕事を評価することは、近代的思想ではいまだ不可能である。本書は、資本主義社会農が生み出すカネにならないすべてのものを、百姓及び国民が表現するためのあらゆる事実、情報、技術、仕組みそして思想を深めること、そして、それらに裏付けられた新しい自然観、農業観によって、近代化の流れを軌道修正することを提唱している。
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