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文献名
サラワクの先住民:消えゆく森に生きる
出版年
1989
出版社
法政大学出版局
掲載雑誌
書籍のため省略
巻/号/ページ
書籍のため省略 / 書籍のため省略 / 348ページ
著者名
イブリン・ホン、北井一/原後雄太訳
Evelyne Hong
目次
第1章 サラワクの人びと/第2章 ダヤクの伝統的な焼畑農業社会/第3章 合理的な農業システムとしての焼畑/第4章 サラワクの土地法の変遷―先住民への影響/第5章 土地開発計画の影響/第6章 森林政策と先住民/第7章 先住民と木材業者の森林をめぐる闘い/第8章 サラワクの木材伐採と森林資源の枯渇/第9章 焼畑農業の新しい見方/第10章 木材産業の社会的および環境的影響/第11章 ダムで水没する先住民の土地/第12章 近代化と開発が先住民にもたらしたもの/第13章 先住民の文化的及び開発の権利/第14章 先住民の権利の回復に向けて
キーワード
記載なし
要約
本書は木材の伐採活動と近代化によって自らの土地と森林を破壊されつつも、森林との調和を保ちながら生きようとするサラワクの人々について書かかれている。サラワクの先住民は生活そのものを熱帯林と熱帯林から取れる林産物に依存している。マレーシアは世界一の熱帯木材の輸出国でその木材のほとんどがサラワクから産出されており、今日、サラワクは大規模な森林伐採の真只中にある。あと10年もすると、サラワクには森林がなくなってしまうであろうと警告している。そして、熱帯林の消滅はサラワクの先住民に多大な苦悩と困難をもたらしている状況にあると主張している。産出された木材の60%以上が日本に輸出されており、日本は熱帯木材の世界最大の消費国となっている。日本の消費者のためにサラワクの熱帯林が次々と伐採されていく影で、昔からそこで暮らしているサラワク先住民の悲しい現状を本書は伝えようとしている。

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