下呂市エコツーリズム推進全体構想[
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下呂市エコツーリズム推進全体構想の概要[
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岐阜県中東部に位置する下呂市は、日本三名泉下呂温泉を中心にした観光立市であり、年間約110万人の宿泊者があります。市域の約9割は山林であり、御嶽山や飛騨川、馬瀬川などが複雑な地形を形成し、市内の標高差は2,800mにも及ぶ。これにより暖温帯から冷温帯への移行帯の森が見られる等、多様性のある豊かな自然を有しています。DMOの確立や滞在型観光地づくりを進め、持続可能な地域づくりを実現するために、「下呂市エコツーリズム推進全体構想」を策定したものです。
下呂市エコツーリズムは、多様な自然と文化を活かしながら、住民が一体感を持って取り組むため、下呂市全域を推進する地域に設定します。
①ルールで保護する事項
②ルールの運用に当たっての実効性の確保
下呂市エコツーリズム推進の基本方針に基づき、下呂市の目指すエコツアーは、「自然と人とのつながりを自然資源や歴史文化資源と触れ合うことで感じ、その営みを知り追体験することで満ち足りる旅」とします。また、下呂市エコツーリズムでは、次の点を原則としてエコツアーを実施します。
モニタリングの対象を下記に分類し、ツアー実施者がエコツアーの下見や実施の際に把握した情報や変化、問題点を事務局に報告します。その報告を基に協議会又は専門部会で対策の必要性を検討します。モニタリングの評価については、必要に応じてツアー実施者から報告されたデータを取りまとめ、専門家へ依頼し、評価、改善方法の提案を行います。また、エコツアーで活用されている動植物の生息地・生育地の現場調査と評価、改善方法などの提案も行います。その結果を推進協議会で確認・承認します。
自然観光資源の保護及び育成の方法については、本全体構想に記載したモニタリング及び評価によって状況を把握し、事務局が協議会に報告するとともに、そこでの協議結果に基づき、各主体と改善に向けた調整を行います。
協議会の構成団体は、地域住民、事業者、各種団体、教育機関、その他エコツーリズムに関する活動に参加する者及び行政機関から構成されており、それぞれの役割分担を持ちながら協力して下呂市のエコツーリズム推進に努めます。
地域住民の環境問題への理解を、体験を通じて深めるために、地域の自然観光資源探しへの参加を促したり、補助的な役割でエコツアーの運営に関わってもらうなど、できるだけ多くの地域住民がエコツアーに関わる機会を提供します。また、エコツアー実施者を対象とした講習会の実施によりツアー実施者が環境問題についての理解を深めるようにします。
エコツアーでのフィールド利用については、下記の関係法令に配慮しながら、実施します。
また、エコツアーを実施する際には、下記の関係法令を順守します。
下記の主な計画との整合を図りながら、エコツーリズムを推進します。
下呂市のエコツアーは、住民の生活の場で行われるものが多いことから、住民の生活環境や営農環境を守るために、実施者は、住宅の敷地や農地などに立ち入る場合には、事前に承諾を得るようにします。また、参加者はガイドの案内なく住宅の敷地や農地などに立ち入らないようにします。
実施者は、エコツアーの実施日時や目的について、事前に地域住民に説明し、エコツアーへの理解を得るようにします。
実施者、参加者ともに、下呂に伝わる伝統文化を尊重し、エコツアーでの活用が伝統文化を変えないように留意します。
エコツアー実施中の参加者や実施者の安全を確保するために、ツアーで行う上でのルールを遵守し、ツアーの準備や実施において想定される危険を回避するために、安全管理について実施者が安全性の確保に積極的に取り組みます。
全体構想の作成、変更・廃止を行ったときは、市報やホームページなどで広報を行います。また、市役所での閲覧やホームページへの掲載、説明パンフレットの配布などにより広く一般に公開します。
全体構想は、協議会において毎年度実施状況について点検を行います。また、概ね5年ごとに見直しを行います。ただし、点検の結果、早急に見直すことが必要と判断された場合には、適宜見直しを行います。
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