我が国に冬鳥として渡ってくるカモ類のうち、渡来数の多いマガモ、オナガガモについての渡りの状況は以下の図のとおり。(図については、無断転用不許可)
(注)標識調査とは、鳥類の渡りなどを知るため、野鳥を捕獲し、足環を付けて放鳥する調査。
足環を付けた鳥を発見したとの報告(回収報告と言う)をもとに、放鳥地と回収地を直線で結んだものを地図上に描いている(実際の渡りの経路は図中のような直線ではない)。
(国内放鳥外国回収)※「鳥類アトラス(リンク:生物多様性センター)」(環境省請負業務、(財)山階鳥類研究所)より
(注)野鳥に送信機を付け、人工衛星で飛来経路を追跡する調査。
※環境省事業「渡り鳥の飛来経路の解明事業」の請負者である東京大学生物多様性科学研究室より情報提供
(春回収:例数が多いため回収地の記号はなし)
※「鳥類アトラス(リンク:生物多様性センター)」(環境省請負業務、(財)山階鳥類研究所)より
※環境省事業「渡り鳥の飛来経路の解明事業」の請負者である東京大学生物多様性科学研究室より情報提供
○鳥類標識調査とは1羽1羽の鳥が区別できる記号や番号がついた標識(足環)を鳥につけて放し、その後の回収(標識のついた鳥を見つけその番号を確認すること。)によって鳥の移動などを明らかにするもの。
○放鳥した場所と回収した場所から移動の状況がわかるが、途中の詳しい移動経路は不明という欠点はある。
○1961~1995年の野鳥の渡りの記録をパソコン上で地図表示することができる「鳥類アトラスweb-GIS版」をはじめとして、鳥類標識調査でわかること、鳥類標識調査の歴史、関連プロジェクト等を紹介するウェブサイトを公開しています。(鳥類標識ウェブサイト(リンク:生物多様性センター))
○鳥類の背中に付けた送信機からの電波を人工衛星が受け、地上受信局に送信します。その情報をコンピューター処理し、その位置を明らかにするもの。
○送信機はある程度の重量を伴うことから装着できる鳥類が限られ、軽量化が進んだのが最近のこともあって、この方法を用いた調査事例はまだ少ない。
(過去の移動状況データ)
平成22年~23年の移動状況
平成21年~22年の移動状況
平成20年~21年の移動状況
平成19年の移動状況