国際的な取り組み
ICRI東アジア地域会合の開催記録

第4回ICRI東アジア地域会合

開催日2008年11月18日~19日
開催場所日本(東京)
参加者 10ヶ国の代表、26の関係団体、オブザーバー等、計65人(海外33名、国内32名) 
※参加者[PDF 42KB]

主要な議題

「生態学上の海洋保護区ネットワーク」、「海洋保護区の管理向上に向けた人的ネットワーク」、「情報ネットワーク」をテーマとした3つの分科会で議論の後、全体会合において、以下の主要議題にかかるとりまとめが行われました。

  • サンゴ礁保護区ネットワーク戦略について
  • サンゴ礁保護区データベースの構築について

成果

サンゴ礁保護区ネットワーク戦略の策定に向けて、2010年までに行う作業内容及び会合の開催計画を検討し、以下の内容を含む「2010年に向けての作業計画」、「2009年・2010年会議開催方針」を策定しました。

なお、議論の成果は議長総括にとりまとめられました。

●2009年・2010年作業計画

  1. (1)地域戦略の策定 当会合及び2009年、2010年に開催する地域会合で議論した結果並びにそれに付帯して行う以下(2)~(4)の取組等の結果を集約し、当該地域が今後サンゴ礁保護区ネットワーク構築を推進していくための地域戦略を策定していくことが合意されました。地域戦略は、2012年までに代表的な海洋保護区のネットワークを構築する国際的な目標(以下「2012年目標」という。)の実現に向けた取組を支援するための行動計画と、2020年またはそれ以降にわたる長期戦略とすることが合意されました。
  2. (2)地域レビュー及びギャップ分析 2012年目標の実現に向け、地域のサンゴ礁と関連生態系の保護区ネットワークのレビューとギャップ分析を行うことが同意されました。これらは、2010年3月までの完成を目指し、生物多様性条約第10回締約国会議(2010年10月・名古屋、以下「CBD COP 10」という。)において発表することが提案されました。
  3. (3) 海洋保護区の管理向上に向けた人的ネットワークの検討 「サンゴ礁保護区の管理効果の評価に関する地域会合」を開催することが提案されました。また、効果的な海洋保護区管理のためのサンゴ礁保護区管理者の研修や能力育成プログラムのための戦略の策定が提案されました。
  4. (4) サンゴ礁保護区データベースの発展 保護区の位置、面積等を含むサンゴ礁保護区データベースをさらに発展させることが同意され、2009年12月までにデータベースを整備し、2010年のCBD COP 10で公表されることを含む具体的な計画案が策定されました。

●2009年・2010年会議開催方針

上記作業計画を実行するために、2009年及び2010年に、ICRI東アジア地域会合をそれぞれ開催することが大筋で合意され、2009年・2010年会議開催方針(案)としてとりまとめられました。2009年の会議は、ベトナムが開催国とされました。 2009年会議は、当会合と同様な形式で開催し、複数の事例紹介(ポスター発表を含む)と、3つのグループに分かれた分科会により構成されることになりました。