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ワーキンググループ6

生物多様性と保護地域

1.議長

議長:吉田正人(筑波大学大学院人間総合科学研究科 教授、WCPAJ副委員長)
副議長:Cristi Nozawa(バードライフ・インタナショナル、WCPA副委員長)

2.テーマの概要

生物多様性条約において、国立公園をはじめとする保護地域は、生物多様性の現地保存の場として重視されている。第7回締約国会議において設定された保護地域作業部会(PoWPA)、第10回締約国会議において採択された愛知目標11などの保護地域に関する目標を達成するため、本ワーキンググループでは、アジア地域の生物多様性と現在の保護地域とのギャップを分析するとともに、将来的に拡大や向上を図るべき保護地域の優先順位、そのためのアジア地域における国際協力などについて議論する。

3.期待されるサブテーマと発表

1)生物多様性条約愛知目標11

生物多様性条約第10回締約国会議において採択された愛知目標11には、2020年までに陸域・陸水域の17%、海域・沿岸域の10%を保護地域とするという数値目標のほか、生物多様性と生態系サービスに重要な地域の保護地域化と効果的管理、保護地域の連結性と周辺景観との統合が盛り込まれている。このサブテーマでは、愛知目標を踏まえたアジアの陸域、沿岸域、外洋の保護地域のあり方について議論を行う。

○期待される発表

など

2)生物多様性条約保護地域作業計画(PoWPA)

生物多様性条約第7回締約国会議で設立された保護地域作業部会は、2010年までに陸上の、2012年までに海洋・沿岸の代表的・効果的保護地域ネットワークを作り、2015年までに保護地域を広域的な生態系ネットワークの中に位置づけるという意欲的目標を掲げた。この目標の達成は目標年次より遅れてはいるが、目標そのものが失われた訳ではない。このサブテーマでは、アジア地域におけるPoWPAの目標と現状の保護地域のギャップ分析をもとに、とりわけ保護地域の効果的な管理、保護地域のネットワーク化について議論する。

○期待される発表

など

3)保護地域データベースの利用

保護地域のデータベースは、保護地域の設定状況の概観や、関係者との情報共有のために様々な主体により整備されてきた。IUCNとUNEP-WCMCが共同し、保護地域国連リストをベースとして構築した世界保護地域データベース(WDPA)は、生物多様性保全の基盤として世界の保護地域をデータベース化するとともに、Protected Planetなどを通じて、保護地域に関するCapacity Buildingツールとしても機能している。また、このデータベースをもとに保護地域のグリーンリストづくりも進められている。このサブテーマでは、アジア地域におけるWDPAデータベースの活用、アジア版Protected Planet Reportの可能性、IUCNのパートナー団体が保有するデータベースとの協力関係などについて議論する。

○期待される発表

など

4)保護地域における生物多様性保全

保護地域における生物多様性保全を図るためには、保護地域のギャップ分析のみならず、管理体制の向上、モニタリングシステムと順応的管理、国境を超えて移動する野生生物、外来生物対策に関する国際協力などが欠かせない。このサブテーマでは、保護地域を生物多様性の現地保存の場とするため、アジア地域で共通の課題となっている事項について議論する。

○期待される発表

5)その他

など