日本は先進国でも有数の豊かな自然に恵まれた国。
日常から一歩足を伸ばすと出会える自然とのつながりを感じられる場所をご紹介します。

世界で年間の登山者数が最も多い山は、どこだか知っていますか?それは、東京都八王子市にある高尾山です。1年間に約260万人もの人が訪れる高尾山は、標高は599mながら、約1300種の植物、約100種の野鳥、約5,000種の昆虫が生息しています。そんな豊かな自然とのふれあい方を教えているのが、山頂にある「高尾ビジターセンター」です。

DATA|高尾ビジターセンター
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今回の体験場所
加藤さんが教える! オススメ体験
夜、高尾の森を飛び回るムササビには、葉を半分に折って食べる習性がある。葉に左右対称の穴を見つけたら、それがムササビの食べ痕だ。
ムササビは、さまざまな植物の葉や花、実などを食べる。栄養を蓄えた冬芽も大好物
高尾山でよく見かけられる、つる性の多年草、キジョラン。食べられた痕のような穴の開いた葉を裏返すと、アサギマダラの幼虫が見つかることも。
渡り鳥のように季節で移動する、アサギマダラ。高尾山では、冬の間、幼虫の姿で過ごす
山中の地面に目を向けると、所々に動物のフンが。木の枝などを使ってフンを分解すると、その季節に動物が食べているものがわかります。
フンの中からは、ジャノヒゲの種子とセンチコガネの一部が。落とし主はタヌキと判明
冬の木の枝をよく観察してみよう
葉が落ちた冬だからこそ、その木についてわかることも。枝を先端からさかのぼると、縞状になった箇所が見つかります。これは昨年の冬芽の痕。つまり、そこから先端までが、この1年で伸びた長さです。また、葉の落ちた痕(
写真/石原敦志