熱中症になってしまったら
軽症ではめまいや失神、足などの筋肉のけいれんといった症状が現れます。重症化すると頭痛や嘔吐、全身けいれん、高体温、意識障害が認められることも。重症度の判定で重要なのが、「意識がしっかりしているかどうか」です。少しでも意識がおかしい場合は、病院への搬送が必要です。
熱中症の応急処置
ーもしも、あなたのまわりの人が熱中症になってしまったら?
落ち着いて、状況を確かめて対処しましょう。最初の措置が肝心です。
きちんと予防しよう
熱中症予防の基本は、「脱水」と「体温の上昇」を抑えることです。水分をこまめに摂る、屋外では帽子をかぶるほか、少しでも危険を感じたら日陰に移動する、冷房を使うといった行動を。熱中症は、高齢者に加えて、活発に活動を行う10歳代や、働き世代の30歳代から50歳代でも多く発生しています。
(提供:帝京大学 三宅康史氏)
体温調節能力が十分に発達していないため、熱中症のリスクが高い。涼しい衣服を選び、適度な外遊びで暑熱に慣れさせる。 |
若年者に比べ、のどの渇きや暑さを感じにくく、発汗量と皮膚血流量が減少。のどの渇きを感じなくても早めに水分補給を。 |
体がまだ暑さに慣れていない梅雨明けや、休み明けの急に暑くなった時期がとくに危険。連続作業を減らして休憩を増やす。 |
熱中症予防 声かけプロジェクト
「ちょっと、ひと涼みしませんか」と、声をかけあうゆとりと気遣いが、熱中症から人の命を救います。環境省は人が人に、企業が人に、さまざまな形で「ひと涼み」を呼びかけ、提供していくことで、その輪を社会全体に広げる「熱中症予防 声かけプロジェクト」に賛同しています。
「熱中症予防 声かけプロジェクト」
http://www.hitosuzumi.jp/
「ひと涼みアワード」を毎年開催。2017年度は行政、企業、民間団体655件がエントリーしました。 |
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