2020年までに訪日外国人の利用者を1,000万人に増やすことを目標にした「国立公園満喫プロジェクト」。
その中でも、特徴的な取り組みを行う国立公園の楽しみ方・魅力を現地レンジャーが紹介します。
福島、栃木、群馬の三県にまたがり、山岳、湖沼、滝、湿原が織りなす多彩な自然美と信仰文化が調和した景観が広がっています。
日光国立公園
3つの楽しみ方
中禅寺湖の西岸に続く、約2kmの穏やかな浜。かつて千手観音堂があったことからこう呼ばれています。樹齢200年以上のミズナラやハルニレの林など、奥日光の自然がほぼ手つかずで残されています。青い湖面の向こうには、信仰の山として名高い男体山(なんたいさん)(標高2,486m)がそびえます。1002号線をサイクリングすれば爽快! 自然保護のために一般車両の乗り入れができませんが、低公害バスなどでも行くことができます。
平成20年まで那須御用邸用地の一部として管理されていた茶臼岳(ちゃうすだけ)の裾野に広がる豊かな森。今は一般開放され、散策路では四季折々に変化する森の姿を楽しむことができます。
塩原渓谷沿いには遊歩道が整備され、ハイキングが楽しめます。歩道沿いにある塩原温泉郷では、乳白色や茶褐色など7色の湯、6種類の泉質が楽しめます。


@nationalpark-japan
from 日光国立公園
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QRコード、または下記URLよりアクセスできますので、ぜひチェックしてみてください。

水と森の香り
[甲子(かし)・西郷村]
新甲子遊歩道は、阿武隈川の源流沿いを散策できる遊歩道。川のせせらぎの音を聞きながらリフレッシュできます。「森の巨人たち百選」に選ばれた推定樹齢370年のカツラの巨木「剣桂」は、村人のあつい信仰を集めています。
錦の衣を纏(まと)う茶臼岳
[那須・那須町]
栃木県の最北端にそびえる茶臼岳は、那須連山の主峰であり、関東を代表する活火山。いまもなお白い噴煙を吹きあげています。7合目~9合目を結ぶロープウェイがあり、山頂からは360度の壮大な景色が広がります。
秋の湯ノ湖
[日光・日光市]
三ツ岳の噴火によって、湯川がせきとめられて誕生した湯ノ湖。三方を山で囲まれ、静寂に包まれた湖面は、どことなく神秘的な雰囲気が漂います。周囲3kmの湖岸には散策路があり、1時間ほどで1周できます。
雪と光の幻想世界
[日光・日光市]
1月下旬~2月上旬ごろに開催される「奥日光湯元温泉雪まつり」のイベントのひとつ、「雪灯里(ゆきあかり)」。約500個ものミニかまくらに灯りがともされ、冬の静寂のなか、雪と光が織りなす幻想的な世界が広がります。
コース1
JR・日光駅 →[ 東野バス 大丸温泉・那須ロープウェイ行(約1時間)]→ 赤沼 →[ 低公害バス(約30分)]→ 千手ヶ浜
コース2
JR・那須塩原駅 →[ 東野バス 山麓駅行(約1時間)]→ 那須ロープウェイ →[ 東野バス 黒磯駅又は那須塩原駅行(約21分)]→ 那須平成の森