濠の水環境改善の取組

その他

濠の水環境改善の取組

 

皇居のお濠は、都市部にある貴重な水辺と緑の空間で、多様な生物の生育・生息場所となっています。

環境省では、この貴重な自然環境を永続的に保護していくために、水質の改善によるアオコの抑制や動植物の保護に取り組んでいます。

皇居外苑濠 水環境保全の取り組み
➡リーフレットとしてのご利用を希望の場合はこちらから(短辺綴じ両面印刷)

 

皇居のお濠には、かつては玉川上水からの補給水が供給されていましたが、現在は水源を雨水に頼らざるを得ない状況です。一方で、周辺からの水質の悪い水や土砂、落葉等の流入で水質が悪化し、アオコの大量発生が見られるようになりました。

 

このため環境省では濠の水質改善のため、平成7年に濠水浄化施設を整備し、運用してきました。それにより一定の効果は得られましたが、老朽化により性能が低下したため、平成25年からは2代目となる新濠水浄化施設.pdfの運用を開始しました。さらに、東京都の下水対策等の取組等もあり、近年、徐々に水質は改善傾向にあり、濠の生態系もアオコ等のプランクトンから水生植物主体に変わりつつあります。

 

さらに、2020年とその後に向けて、夏期においてもアオコの大量発生を防止することを目標に、皇居外苑濠水環境改善計画.pdfを策定し、濠水浄化施設の最大処理能力での運用を中心に、かいぼり(一時的な水抜き)、水生植物の適切な管理、局所的・一時的対策等の様々な取組を行っていく予定です。

 

新濠水浄化施設