G7環境大臣会合とは

G7環境大臣会合では、主要国首脳会議(G7サミット)に先立ち、G7とEUの環境担当閣僚が一堂に会し、地球環境問題について自由闊達に意見交換を行い、コンセンサスを形成します。環境大臣会合は、2009年にイタリアで開催されて以降、しばらく開催されてきませんでしたが、2016年は、日本がサミット議長国であり、伊勢志摩サミットに向けて、富山県富山市でG7環境大臣会合が開催されることとなりました。

気候変動をはじめとした地球環境問題の解決は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」や同年12月の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)における「パリ協定」の合意やなど、新たな枠組の実施に向けて、ハイレベルの交渉・検討を進めることが必要となっています。伊勢志摩サミットに向けて、国際的に関心の高まっている環境保全の政策をG7各国と協調して進めるため、G7環境大臣会合は重要な政策対話の場となります。

開催日:平成28年5月15日(日)~16日(月)
    ※5月14日(土)は、地元主催歓迎イベントを開催

開催場所:富山国際会議場

参加国:日本、イタリアカナダフランス米国英国ドイツ欧州委員会

主な議題

本会合では、G7エルマウ・サミットの結果も踏まえ、国際的に関心の高まっている環境保全の政策について、大臣レベルでの意見交換がなされます。

G7富山環境大臣会合の議題について(お知らせ)(平成28年4月15日)

会合の成果等

平成28年5月15日(日)~16日(月)、富山県富山市においてG7富山環境大臣会合が開催され、本会合では丸川環境大臣が議長を務め、7つの議題について議論し、成果をコミュニケとしてとりまとめました。

また、本会合のパラレルセッションとして、「都市の役割」を議題とした会合を開催し、地球温暖化対策及び環境保全施策の実施について、先進事例を紹介するとともに、議論を行いました。

G7富山環境大臣会合の結果について(平成28年5月16日)

・G7富山環境大臣会合コミュニケ (仮訳(PDF)英文(PDF))

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平成28年5月16日(月)、G7富山環境大臣会合の機会をとらえて、マッカーシー米国環境保護庁長官と丸川日本国環境大臣は日米二国間の環境協力に関する共同声明を富山で発表しました。

マッカーシー米国環境保護庁長官と丸川環境大臣による日米二国間の環境協力に関する共同声明の発表について(平成28年5月17日)

平成28年5月18日(水)、日本国丸川環境大臣とドイツ連邦共和国ヘンドリクス連邦環境・自然保護・建設・原子炉安全大臣は、二国間で気候変動、資源効率性・3R、海洋ごみ等について環境政策対話を行いました。

日本国丸川環境大臣とドイツ連邦共和国ヘンドリクス連邦環境・自然保護・建設・原子炉安全大臣による「日独環境政策対話」及び「脱炭素社会に向けた低炭素技術普及を推進するための二国間協力に関する共同声明の署名式」の結果について(平成28年5月18日)

平成28年5月26日(木)〜27日(金)に開催されたG7伊勢志摩サミットにおいて、G7伊勢志摩首脳宣言が採択されました

この前文にも持続可能な開発のための2030アジェンダ及び気候変動に関するパリ協定の昨年の採択に続く、我々のコミットメントの実施に向けた努力が明記される等、様々な分野で環境に係る事項が記載されました。

また、パリ協定の早期発効に向けた取組や富山物質循環フレームワークの支持等、多くのG7富山環境大臣会合の成果を活用いただきました。

近年の環境大臣会合

近年の環境大臣会合の開催実績は下記のとおりです。

開催年月開催地主な議題
2009年4月イタリア イタリア・シラクサ
  • ・低炭素技術
  • ・生物多様性
  • ・子供の健康と環境
2008年5月日本 日本・神戸
  • ・気候変動
  • ・生物多様性
  • ・3R
2007年3月ドイツ ドイツ・ポツダム
  • ・地球温暖化とエネルギー
  • ・生物多様性
2005年3月イギリス イギリス・ロンドン
  • ・低炭素エネルギーシステムの開発と普及
2005年3月イギリス イギリス・ダービーシャー
  • ・生物多様性
  • ・アフリカと地球温暖化
  • ・違法伐採
2003年4月フランス フランス・パリ
  • ・アフリカの開発
  • ・国際環境ガバナンス
  • ・持続可能な生産・消費
2002年4月カナダ カナダ・バンフ
  • ・環境と開発
  • ・環境と健康
  • ・環境ガバナンスの展望
2001年3月イタリア イタリア・トリエステ
  • ・地球温暖化
  • ・環境と健康
  • ・ヨハネスブルグ2002に向けた持続可能な開発
2000年4月日本 日本・大津市
  • ・地球温暖化
  • ・環境と健康
  • ・21世紀における持続可能な開発とリオ+10