- 15:45 - 17:00
- GOSATシリーズの新たな展開 - 日本版GHGセンターとビジネスへの活用
- 主催者
- 環境省・国立環境研究所・海洋研究開発機構
- 内容
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概要
国立環境研究所及び環境省は、新たに打ち上げるGOSAT-GWを含むGOSATシリーズの衛星を活用し、様々な分野の研究機関の協力の下、最先端の温室効果ガス(GHG)観測データと最新の科学的知見を世界に発信する情報センター(日本版GHGセンター)を新たに構築すべく準備を開始する。 GOSAT-GWで実現することが期待される高空間分解能GHGデータの活用を見据え、産業界においても、GHG観測衛星による高空間分解能データを、ビジネスに活用する動きが広がっている。日本は、これら新たなGOSATデータ活用の展開により、国内外の政策決定者、地方自治体、企業等に気候科学研究の最新の成果を届け、各国の脱炭素行動を促進する。
本セミナーでは、GOSAT-GWと日本版GHGセンターの準備状況を説明し、GOSATデータを活用したビジネスへの展望を紹介する。プログラム
開会挨拶
- 松澤 裕|環境省 地球環境審議官
GOSAT-GW衛星観測と日本におけるGHGセンターの準備
- 谷本 浩志|国立環境研究所 地球システム領域副領域長
衛星観測に適用する先端的な数値モデルと排出量推定システム
- 金谷 有剛|海洋研究開発機構 地球表層システム研究センター長
LNGバリューチェーンからのメタン排出削減に関するCLEANイニシアティブについて
- 中 真大|経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部 資源開発課 課長補佐
GOSATデータを活用したカーボンクレジット生成
- 矢野 圭一郎|Carbontribe Labs OÜ, Co-founder CEO
衛星画像分析によるメタン排出検知技術のリスクマネジメント分野での活用
- 矢野 敬祐|損害保険ジャパン株式会社 海上保険部 新商品・サービス開発グループ兼貨物保険グループ 課長代理
- ダニエル カシミール|Momentick Ltd., CEO
衛星データが導くサステナブル金融の新たな航路
- 橋詰 卓実|株式会社三菱UFJ銀行 サステナブルビジネス部 宇宙イノベーション室 室長
- ステファン ジャーメイン|GHGSat 創設者兼CEO
パネルディスカッション
- プラビル パトラ|海洋研究開発機構 地球表層システム研究センター 上席研究員
- 佐伯 田鶴|国立環境研究所 地球システム領域 主任研究員
- ダニエル カシミール|Momentick Ltd., CEO
- ステファン ジャーメイン|同上
- 斉川 英里|エモリー大学 環境科学科、ローリンススクールガンガローサ環境健康科学科 教授
- ローレンス ローイル|EC, the Copernicus Atmosphere Monitoring Service, Director
- ローランド クーパー|UNEP International Methane Emissions Observatory (IMEO), Lead Architect
閉会挨拶
- 谷本 浩志|同上
司会
- 佐伯 田鶴|同上
- セッション
サマリー -
本セミナーでは、国内外の研究者と民間企業からの登壇者を迎え、日本のGOSATシリーズ衛星による温室効果ガス観測のこれまでの成果ならびに近日打ち上げ予定のGOSAT-GWで期待される温室効果ガス(二酸化炭素、メタン)と二酸化窒素の高空間分解能データを紹介し、科学的側面だけではなく衛星データのビジネスへの活用について最新の動向を紹介した。またGOSATシリーズを含む温室効果ガスに関する最新の観測データと科学的知見を世界に発信する情報センター(日本版GHGセンター)の準備開始について本セミナーにおいて発表を行った。パネルディスカッションでは、2050ネット・ゼロへ向けたGOSAT-GWデータへの期待・活用について議論を行った。