当日の模様

第20回 日中韓三カ国環境大臣会合

TEMM20は、2018年6月23日(土)、24日(日)に開催されました。また、TEMM20にあわせて、日中韓環境ビジネス円卓会議、ユースフォーラム、SDGsとグリーンファイナンスワークショップ、日中韓黄砂共同研究及び日中韓化学物質管理政策対話のサイドイベントが開催されました。

サイドイベントは、21~23日に日中韓化学物質管理政策対話、22~23日に日中韓環境ビジネス円卓会議、22~24日にユースフォーラム、23日にSDGsとグリーンファイナンスワークショップ、日中韓黄砂共同研究が開催されました。また、23日には日中、日韓の二国間会談が行われました。最終日の24日は、TEMM本会合が開催され、20年にわたる環境協力の成果、日中韓三カ国協力における最近の進展、TEMMの今後の展望について意見交換が行われるとともに、各サイドイベントでの成果報告、環境協力功労者表彰、共同コミュニケ署名式・共同記者会見などが開催されました。

6月21日(木)~6月23日(土)

日中韓化学物質管理政策対話
日中韓化学物質管理政策対話の様子

日中韓化学物質管理政策対話の様子


第12回日中韓化学物質管理政策対話として開催され、三カ国の政府関係者により、①化学物質管理政策の最新動向、②化学物質リスク評価の情報収集システム、③各国の最新の課題等について、活発な情報・意見交換が行われました。

6月22日(金)~6月23日(土)

日中韓環境ビジネス円卓会議
日中韓環境ビジネス円卓会議の様子

日中韓環境ビジネス円卓会議の様子


第4回 日中韓環境ビジネス円卓会議として開催され、三カ国の産業界の代表の間で、「グリーンエコノミーへの移行を推進するための環境の視点から持続可能な都市」をテーマに発表が行われ、各国の取組に関する活発な情報交換が行われました。

6月22日(金)~6月24日(日)

ユースフォーラム
ユースフォーラムワークショップの様子

ユースフォーラムワークショップの様子


TEMM20ユースフォーラムとして開催され、三カ国のユース代表の間で、「私たちの共通の未来に向けてできること」をテーマに発表及び活発な意見交換が行われました。

6月23日(土)

SDGsとグリーンファイナンスワークショップ
ワークショップの様子

ワークショップの様子


三カ国におけるSDGsとグリーンファイナンスに関する様々なステークホルダー(政府関係機関や地方自治体、民間企業等を含む)より活動の事例等が紹介され、活発な情報交換が行われるとともに、この分野における三カ国の協力の可能性等について議論が行われました。

6月23日(土)

日中韓黄砂共同研究
日中韓黄砂共同研究 合同ワークショップの様子

日中韓黄砂共同研究 合同ワークショップの様子


日中韓黄砂共同研究で設置されているワーキング・グループ1(黄砂観測と早期警報システム構築)とワーキング・グループ2(黄砂の発生源対策)の両ワーキング・グループによる第3回合同ワークショップが開催され、双方の活動内容に関する理解を深めるとともに、ワーキング・グループ間の連携策についても議論されました。

日中会談
日中会談の様子

日中会談の様子

中川大臣と李幹傑(リ・カンケツ)生態環境部長は、会議の冒頭で、大気環境改善のための研究とモデル事業の協力実施に関する覚書に署名しました。

以下について両国の協力を確認しました。

・中川大臣から、ヒアリ対策、廃棄物の輸出入、浄化槽について取り上げ、各分野における環境協力の進展について議論しました。
・ヒアリ対策では、日中二国間で専門家による情報交換の場を設けるなどにより相互理解が深まったと認識し、両国の連携を継続・強化したいと呼びかけました。
・廃棄物の輸出入については、両国の実務者会合等を通じて不法な輸出入を防止するため引き続き密な情報共有を図るよう呼びかけました。
・浄化槽については、特に農村等の汚水処理に貢献しうるものであり、技術交流や人材交流を図るとともに、日本の浄化槽普及の経験や技術の知見を共有するセミナー等、さまざまな形の協力を検討することに同意しました。
・さらに、中国で開催される第15回生物多様性条約締約国会議(COP15)について協力要請があり、わが国の経験を共有するなど会議の成功に向けて協力する旨を返答しました。

日韓会談
日韓会談の様子

日韓会談の様子

中川大臣と金恩京(キム・ウンギョン)環境部長官は、海洋ごみ、ヒアリ対策及びSDGsの取り組み等について取り上げ、各分野における環境協力の進展等について議論しました。

以下について両国の協力を確認しました。

・海洋ごみについては、日本海沿岸に多数の廃ポリタンクが漂着し、景観の悪化や環境保全上の問題をもたらしていることに鑑み、再発防止の徹底を要請しました。
・ヒアリ対策については、前回のTEMM以降、外来種対策に関する意見交換、情報交換が進んだことを評価するとともに、日韓両国が連携して情報発信し世界の外来種対策に寄与することを呼びかけました。
・SDGsについては、我が国の第五次環境基本計画や「拡大版SDGsアクションプラン2018」の策定などの取組を紹介し、SDGs達成に向けた両国の取組について情報交換しました。
・さらに、PM2.5等の大気汚染対策や気候変動対策、渡り鳥保護協定についても意見交換しました。

6月24日(日)

TEMM本会合
日本の政策を説明する中川大臣

日本の政策を説明する中川大臣

会合では、20年間にわたる環境協力の成果、日中韓三カ国環境協力における最近の進展、TEMMの今後の展望について意見交換を行い、「環境協力に係る三カ国共同行動計画」に基づき、各分野の活動を進展し、今後も協調的な取組を継続・拡大することを確認しました。

各サイドイベントでの成果報告

ユースフォーラムからの成果報告の様子

日中韓環境ビジネス円卓会議、ユースフォーラム、SDGsとグリーンファイナンスワークショップ、日中韓黄砂共同研究及び日中韓化学物質管理政策対話の各サイドイベントからの成果報告が行われました。

環境協力功労者表彰式
表彰式の様子

表彰式の様子

日中韓の環境協力に貢献のあった功労者を三大臣が表彰しました。

日本からは、横浜市立大学教授の井村秀文氏が、TEMMの開始前から長期にわたり日中韓の環境専門家の育成に貢献してきたこと、及び特定非営利活動法人サステナビリティ日本フォーラム代表理事の後藤敏彦氏が、第1回日中韓環境ビジネス円卓会議より団長を務めて国内外の環境経営に精通した立場で各国の取組に関する活発な情報交換に貢献してきたこと、の功労で表彰されました。中国からは、中国国立環境モニタリングセンター長のBai Qiuyong氏、中国北京大学のHu Min教授が表彰されました。韓国からは、ハンス・サイデル財団韓国事務所のBernhard Johannes Seliger氏、韓国国立釜山大学のKim Cheol Hee氏が表彰されました。

共同コミュニケ署名式
署名後の三大臣

署名後の三大臣

三大臣による署名が行われました。

第20回 日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)会合等日程表

6月21日(木)~ 6月23日(土)
  • 日中韓化学物質管理政策対話
6月22日(金)~ 6月23日(土)
  • 日中韓環境ビジネス円卓会議
6月22日(金)~ 6月24日(日)
  • ユースフォーラム
6月23日(土)
  • SDGsとグリーンファイナンスワークショップ
  • 日中韓黄砂共同研究
  • 日韓環境大臣会談
  • 日中環境大臣会談
  • 歓迎レセプション
6月24日(日)
  • TEMM本会合
  • 昼食会
  • 視察