当日の模様

第19回 日中韓三カ国環境大臣会合

TEMM19は、2017年8月24日(木)、25日(金)に開催されました。TEMM19に先立ち、23~24日に日中韓環境ビジネス円卓会議を開催。

24日には、ユースフォーラム、日中、日韓の二国間会談が行われました。最終日の25日は、TEMM本会合が開催され、引き続き環境協力功労者表彰、共同コミュニケ署名式・共同記者会見が開催されました。

左から李部長(中)・金長官(環)・中川大臣(日)

左から李部長(中)・金長官(環)・中川大臣(日)

 

8月23日(水)~8月24日(木)

日中韓環境ビジネス円卓会議
円卓会議の様子

円卓会議の様子


三カ国の産業界の代表の間で、「グリーン経済の成果を拡大するための環境産業の社会的責任」をテーマに討議が行われ、大臣会合において結果が報告されました。

8月24日(木)

ユースフォーラム
ユースフォーラムワークショップの様子

ユースフォーラムワークショップの様子


三カ国のユース代表の間で、「生物―文化多様性と若者の参画」をテーマに発表及び意見交換が行われ、大臣会合において結果が報告されました。

日中会談
日中会談の様子

日中会談の様子

中川大臣と李幹傑(リ・カンケツ)環境保護部長は、大気汚染、廃棄物の輸出入、ヒアリ対策等について取り上げ、各分野における政策、二国間環境協力の推進等について議論しました。

以下について両国の協力を確認しました。

・PM2.5をはじめとする大気汚染問題は、両国の自治体で協力を進める日中都市間連携協力等を通じて、モデル技術の導入や共同研究等による協力関係を強化することを確認しました。また、東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)を通じて、両国の酸性雨対策の経験の普及を新たに図っていくことを確認しました。
・廃棄物の輸入規制においては、透明性の高い運用に向け、両国の廃棄物輸出入に関する取組の情報共有を行うことを確認しました。
・ヒアリ対策については、中国から出港したコンテナに由来する場合が多いことを中国側に伝達し、適切な取組を要請し、今後、ヒアリを含む侵略的外来種対策の具体的な協力について、事務レベルで検討することに合意しました。

日韓会談
日韓会談の様子

日韓会談の様子

中川大臣と金恩京(キム・ウンギョン)環境部長官は、気候変動、海洋ごみ、ヒアリ対策等について取り上げ、各分野における政策、二国間環境協力の推進等について議論しました。

以下について両国の協力を確認しました。

・今年度の日韓の政策対話で気候変動問題を取り上げ、気候変動の国内対策の実務レベルでの情報共有を促進することで合意しました。
・海洋ごみについては、日本に漂着する廃ポリタンクの流出に対し、関係機関と連携して徹底した取組を依頼しました。
・ヒアリ対策を含む侵略的外来種対策は、日中韓生物多様性政策対話を通じて、現状や取組を含むベストプラクティスについての情報共有を促進することに合意しました。

8月25日(金)

TEMM本会合
日本の政策を説明する中川大臣

日本の政策を説明する中川大臣

会合では、昨年採択された行動計画に基づき、各分野の活動の進展及び協調的な取組の継続・拡大等を確認しました。

環境協力功労者表彰式

表彰式の様子

日中韓の環境協力に貢献のあった功労者を三大臣が表彰しました。

日本からは、岡山大学環境科学専攻・環境生態学講座・森林生態学分野教授の吉川賢氏が、乾燥地の対策に関するフィールド研究に関して幅広い研究活動に従事してきたこと、日中韓黄砂共同研究ワーキンググループ2(発生源対策)の委員として、乾燥地の監視、評価、復元のための植生回復技術等に関する議論を通じ、日中韓黄砂共同研究プロジェクトに対して多大なる貢献をしてきたことの功労で表彰されました。中国からは、中国環境保護部副局長を歴任されました張磊氏が表彰されました。韓国からは、昌寧(チャンニョン)郡牛浦(ウポ)沼管理事務所のイ・ソンゴン係長が表彰されました。

共同コミュニケ署名式
署名後の三大臣

署名後の三大臣

三大臣による署名が行われました。

第19回 日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)会合等日程表

8月23日(水)~ 8月24日(木)
  • 三カ国環境ビジネス円卓会議
8月24日(木)
  • ユースフォーラム
  • 日韓環境大臣会談
  • 日中環境大臣会談
  • 歓迎レセプション
8月25日(金)
  • TEMM本会合
  • 昼食会
  • 視察