2013年5月5日、第15回日中韓三カ国環境大臣会合（TEMM15）にあわせて、三カ国の産業界の代表による意見交換・討議を行うビジネスフォーラムが北九州市で行われました。

日本からは、JFEエンジニアリング株式会社、株式会社新菱、TOTO株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、株式会社安川電機より5名が参加、行政、企業、及び公共団体から日中韓の代表者計16名がフォーラムに出席しました。

今年度のビジネスフォーラムは、「環境市場の拡大とグリーン経済の促進に向けた国際協力」をテーマとして、グリーン市場を取り巻く現状と海外進出、その課題や障壁についての発表の後、課題の解決方法について討議が行われました。

午前中は「グリーン市場を取り巻く現状分析」というテーマで各社が有している先進的な環境に配慮した技術を中心に発表が行われ、それらを他国で導入するにあたっての各国政府に対するインセンティブ制度の重要性や、他国においてそれらの先進的な技術を提供するにあたって地元企業との良好な関係を築くための考察について発表が行われました。午後の部では、各社からグリーン経済の促進に向けた国際協力における課題とその障壁の解決策について発表と意見交換が行われ、政府の支援と同時に進出国内での現地化が必要であるとの意見がありました。

最後に日中韓がこれまで培ってきた豊富な経験をもとに、環境に配慮したサービスや国をこえた協力関係の構築に対して情報共有や提案が行われました。三カ国間で協力関係を維持・拡大して行くことの重要性と、三カ国の協力関係が環境負荷の削減に貢献することが同意されました。

同フォーラムでの議論や意見は成果報告として取りまとめられ、翌6日の大臣会合において、三カ国の参加企業を代表し、中国のWU Changmin（CSD (Beijing) Environmental Protection Development Co., Ltd.）氏より三大臣に対して報告がなされました。

ファシリテーター　

プライスウォーターハウスクーパース株式会社
野田　由美子　PPP・インフラ政府部門　アジア太平洋地区代表

参加者（企業・団体名）

（日本）※社名順、敬称略
津久浦 亮 (JFEエンジニアリング株式会社　海外本部東南アジア事業部営業統括部　課長代理)
豊島 宏一 (株式会社新菱　取締役　リサイクル・ファイン事業部門長)
柘植 裕之 (TOTO株式会社　環境建材事業部　環境建材マーケティング部 グループリーダー)
洪 聖濤 (三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 クリーン・エネルギー・ファイナンス部　部長)
山田 達哉 (株式会社安川電機　インバーター事業部 環境エネルギー機器事業統括部　事業統括部長)

（韓国）※社名順、敬称略
LEE Cheol Gyu (Vice President, J-E TECH Co., Ltd)
PARK Ki Suh (Vice President, KC COTTRELL)
YOON Woung Ro (Vice President, Korea Environmental Industry Association)
CHOI KIM Taylor (Vice President, The Resources Co., Ltd)
LEE Jung Won (Director, Planning and Coordination, The Resources Co., Ltd.)

（中国）※社名順、敬称略
JIA Ning (Director, Division for Training & Technology Cooperation, China-ASEAN Environmental Cooperation Center)
WU Changmin (Deputy General Manager, CSD (Beijing) Environmental Protection Development Co., Ltd.)
SHAO Kunkun (Vice General manager, International Cooperation Department, Jiangsu Philip Environmental Protection and Engineering Co.,Ltd.)
HAN Qingjie (President, Qingdao New World Venous Industry Park Management Company)
FAN Yunxiang (President, TRI-TECH HOLDING, INC.)