TEMMビジネスフォーラム


概要

2012年5月3日、第14回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM14)にあわせて、三カ国の産業界の代表による意見交換・討議を行うビジネスフォーラムが中国・北京で行われました。

日本からは、いであ株式会社、DOWAエコシステム株式会社、株式会社日吉、株式会社堀場製作所、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社より5名が参加しました。また、三カ国からオブザーバーとして計17名がフォーラムを傍聴しました。

今年度のビジネスフォーラムは、「環境サービスの発展」に焦点を当てながら、環境産業を促進する上で重要となる「テーマ1: 環境サービス産業を発展させるための市場スキームの創設と改善」と「テーマ2: 国際協力を拡大することによる環境サービス産業の促進」の2つのテーマについて、各国の代表者が発表を行いました。テーマ毎にディスカッションが行われ、ファシリテーターの下で活発かつ率直な意見交換が行われました。

各参加者は、環境サービス産業にとって中国が大きなマーケットであることや、実際に進めている共同プロジェクト等の取組を通じて感じられた文化や規制の違い等による課題、協力関係を構築することの重要性等について、意見交換を行いました。日本の参加者からは、特に環境汚染の測定方法の標準化やリサイクルを国境を越えて実施する枠組みの必要性等が提案されました。本フォーラムのまとめとしては、地域単位での環境サービスに関する更なる情報交換と連携、環境産業の発展、グリーン経済への移行には、三カ国の官民による実用的な取組と協力が必要であるとされました。

同フォーラムでの議論や意見は成果報告として取りまとめられ、翌4日の大臣会合において、三カ国の参加企業を代表し、韓国の代表者より三大臣に対して報告がなされました。

なお、日本からの参加企業は、4日午前に細野豪志環境大臣を表敬訪問しました。表敬訪問では、各企業からの日中韓の民間協働の抱負や課題についてのコメントに続き、環境ビジネス振興に向けた三カ国の政府と企業の更なる協力の重要性があらためて示されました。

ビジネスフォーラム参加者の様子

参加者等

ファシリテーター

テーマ1: 北京大学 HUANG Haifeng教授
テーマ2: 中国アセアン環境協力センター JIA Ning主任

参加者(企業・団体名)

(日本)※社名順、敬称略
松村 徹 (いであ株式会社 常務執行役員)
佐々木 憲一 (DOWAエコシステム株式会社 代表取締役社長)
近藤 昭宏 (株式会社日吉 技術部 顧問)
中村 忠生 (株式会社堀場製作所 環境・プロセス事業戦略室 室長)
渡邉 肇 (三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 クリーン・エネルギー・ファイナンス委員会 委員長)

(中国)※社名順、敬称略
ZHANG Zhenpeng (Deputy General Manager, Beijing Enterprises Water Group Ltd.)
CHEN Deqing (General manager, CSD (Beijing) Environmental Protection Development Co., Ltd.)
LIU Zhengjun (President, Hunan Yonker Investment Group)
ZHUANG ping (Hunan Yonker Investment Group)
HAN Qingjie (President, Qingdao New World Venous Industry Park Management Company
WEI Wei (General manager, Sound Group)

(韓国)※社名順、敬称略
(Eric) Byeongmuk CHO (General Manager & Chief Representative of Shanghai Office, KOLON Water & Energy)
KIM Myung Soo (Vice President, J-E TECH Co., Ltd.)
Jun Kang (Team Leader, SK China)

ビジネスフォーラム参加者の様子

当日プログラム

日中韓三カ国環境大臣会合ビジネスフォーラム
【会場:Xiyuan hotel 4階Hongyun room 6】
 2012年5月3日
9:30   ビジネスフォーラム開会
9:45 - 12:00   テーマ①環境サービス産業を発展させるための市場スキームの創設と改善
    (10:15 - 10:45) 発表(日本からはいであ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)
(11:30 - 12:00) 議論
12:00-13:00   昼食
13:00-16:00   テーマ②国際協力を拡大することによる環境サービス産業の促進
    (13:00 - 13:30) 発表(日本からは日吉、DOWA、堀場)
(15:15 - 16:00) 議論
16:00-17:30   成果とりまとめ

採択文書