環境省> 保健・化学物質対策> 科学的知見の充実及び環境リスク評価の推進
複数の化学物質に同時にばく露された場合の影響(化学物質の複合影響)の評価については、我が国ではあまり検討が進んでいませんが、世界保健機構(WHO)による国際化学物質安全性計画(IPCS)プロジェクトの一環で、「複数物質への複合ばく露」を対象としたリスク評価枠組み(WHO/IPCSフレームワーク)が提唱される等、国際機関や欧米諸国において関連するガイダンス文書の作成、評価事例等の公表が行われており、研究段階から活用段階に向け取組が進みつつあります。
そこで、環境省でも、我が国の今後の環境行政における複合影響評価の枠組みの構築に向けた検討を行うため、平成24年度に化学物質の複合影響に関する国内外の動向調査、概念及び用語の整理等を実施しており、平成25年度も複合影響評価対象物質の絞り込み手法の検討と物質の絞り込みの試行、化学物質の複合影響評価に関するガイダンス(試案)の検討等を行っています。
今回、化学物質の複合影響評価についてのこれまでの環境省の取組や海外の動向等を専門家や市民の方々へ広くお知らせするため、「化学物質の複合影響評価に関する公開シンポジウム」を開催いたしました。
今回の公開シンポジウムでは、欧米における化学物質の複合影響評価に関する検討の状況等について、欧米の専門家による講演を行うとともに、国内における関連研究について紹介いたしました。
121名




