環境省保健・化学物質対策科学的知見の充実及び環境リスク評価の推進

平成25年度化学物質の複合影響評価に関する公開シンポジウム
開催報告


日時  平成26年2月18日(火)13:00〜16:40
会場  東京国際交流館 プラザ平成3階 国際交流会議場
    東京都江東区青海2-2-1 国際研究交流大学村内
主催  環境省

1. 開催目的

複数の化学物質に同時にばく露された場合の影響(化学物質の複合影響)の評価については、我が国ではあまり検討が進んでいませんが、世界保健機構(WHO)による国際化学物質安全性計画(IPCS)プロジェクトの一環で、「複数物質への複合ばく露」を対象としたリスク評価枠組み(WHO/IPCSフレームワーク)が提唱される等、国際機関や欧米諸国において関連するガイダンス文書の作成、評価事例等の公表が行われており、研究段階から活用段階に向け取組が進みつつあります。

そこで、環境省でも、我が国の今後の環境行政における複合影響評価の枠組みの構築に向けた検討を行うため、平成24年度に化学物質の複合影響に関する国内外の動向調査、概念及び用語の整理等を実施しており、平成25年度も複合影響評価対象物質の絞り込み手法の検討と物質の絞り込みの試行、化学物質の複合影響評価に関するガイダンス(試案)の検討等を行っています。

今回、化学物質の複合影響評価についてのこれまでの環境省の取組や海外の動向等を専門家や市民の方々へ広くお知らせするため、「化学物質の複合影響評価に関する公開シンポジウム」を開催いたしました。

今回の公開シンポジウムでは、欧米における化学物質の複合影響評価に関する検討の状況等について、欧米の専門家による講演を行うとともに、国内における関連研究について紹介いたしました。

2. 参加者数

121名
会場の様子

3. プログラム

13:00-13:10 環境省 開会挨拶

牧谷 邦昭(環境省環境保健部環境安全課長)
環境省

13:10-14:00 欧州における混合物毒性評価:最新動向と今後

Thomas Backhaus(スウェーデンGothenburg大学)
Backhaus先生の御講演
講演資料のダウンロード1/2[PDF 2,235KB]
講演資料のダウンロード2/2[PDF 3,535KB]

14:00-14:50 米国環境保護庁における累積リスク評価:過去、現在、そして未来

Louis Scarano(米国Environmental Protection Agency)
Scarano先生の御講演
講演資料のダウンロード1/3[PDF 4,632KB]
講演資料のダウンロード2/3[PDF 3,571KB]
講演資料のダウンロード3/3[PDF 4,023KB]
14:50-15:05 休憩

15:05-15:40 水生生物における化学物質の複合毒性-相加・相乗・拮抗作用

大嶋 雄治(九州大学大学院)
大嶋先生の御講演
講演資料のダウンロード[PDF 4,277KB]

15:40-16:15 環境中医薬品・農薬などの複合影響と生物試験

鑪迫 典久(国立環境研究所)
鑪迫先生の御講演
講演資料のダウンロード1/2[PDF 2,995KB]
講演資料のダウンロード2/2[PDF 3,745KB]

16:15-16:40 化学物質の複合影響評価に関する環境省の検討状況について

山崎 邦彦(環境省環境保健部)
講演資料のダウンロード[PDF 2,869KB]

16:40 閉会

 
参考:平成24年度化学物質複合影響評価手法検討調査報告書[PDF 914KB]