放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第10章 健康管理
10.5 こころ・生活習慣

こころの健康度・生活習慣に関する調査 わかってきたこと(1/5)

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一般成人(16歳以上)のこころの健康度を評価する尺度としてK61を用いています。2011年度調査及び2012年度調査と比較して低下(改善)しているものの、日本の先行研究(川上, 2007)における割合(3.0%)と比較すると、依然として高い(悪い)値を示しています。
性別では、男性より女性の方が高い値を示し、年齢別では若年者の方が高い傾向にあります。
また一般成人(16歳以上)のトラウマ反応を評価する尺度としてPCL2を用いています。2011~2013年度調査と比較して、2016~2020年度調査結果は大きく低下(改善)していましたが、今なお1割近い方々が強いトラウマ反応を持っていることがわかります。
性別では、男性より女性の方が高い値を示し、年齢別では年代が上がるにつれ高くなる傾向にあります。

1. K6:気分の落ち込みや不安に関する6項目(例:「神経過敏に感じましたか」「絶望的だと感じましたか」等)について、それぞれ過去30日間の頻度を尋ねた質問で、16歳以上を対象に実施しています。この尺度によって気分障害や不安障害の可能性について判定しました。

2. PCL(Post Traumatic Stress Disorder Checklist): 被災体験に関連した過去30日間の心身の反応(トラウマ反応)を尋ねた質問で、K6と同様に16歳以上を対象に実施しています。この尺度によって、トラウマ反応の強さについて判定しました。2011~2013年度調査後、2年間の休止を経て、大幅に項目数を減らして2016年度から再実施しています(項目数を減らしても尺度の信頼性は損なわれていないことがわかっています)。

本資料への収録日:2015年3月31日

改訂日:2023年3月31日

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